みなさんはドッグフードに書かれてある「ヒューマングレード」の意味をご存知でしょうか。最近いろいろなドッグフードで目にするようになりました。
そこで今回はヒューマングレードについてまとめました。意味や見分け方についても紹介しています。
あなたが与えているドッグフードは大丈夫ですか?
お品書き♪
ヒューマングレードとは
ヒューマングレードとは「人間が食べられる品質と同じレベルの食材」のことです。
つまりドッグフードには「人間が食べられる食材」を使ったものと「人間が食べられない食材」を使ったものがあるということです。
愛犬が食べているドッグフードが、人間が食べられる食材を使用しているのは当たり前だと思っているかもしれませんが、残念ながらそうではありません。
では「人間が食べられない食材」とはどんなものをいうのでしょうか。
肉の副産物
副産物とは人間の食用に切り取られて残った部分で、本来なら捨てられる内臓、骨、被毛、くちばし、羽などのことです。内臓の中には糞尿も含まれているといいます。
腐敗した食材
腐敗しかけのものや、すでに腐敗したものも使われることがあります。そのような肉を使う場合、色を鮮やかに見せる発色剤や強力な酸化防止剤に合成添加物が使われることもあります。
4Dミート
- 「Dead」死んだ動物の肉
- 「Dying」死にかけの動物の肉
- 「Diseased」病気にかかった動物の肉
- 「Disabled」障害のある動物の肉
以上の4つの頭文字をとって4Dミートといい、いずれも人間が食用にできない肉のことをいいます。
ドッグフードの中には、このような肉が使用されたものがあります。特に激安のドッグフードはコストを抑えるために、これらタダ同然の肉を使っているといわれています。
ドッグフードは「食品」ではない?
上記のような危険な食材が使われるのは、特に日本産のドックフードに多いといわれています。どうして日本産のドッグフードに多いのでしょうか。
実は現在の日本の法律では、ドッグフードは私たちが食べる「食品」には分類されていません。したがって、食品衛生法やJAS法などの規制を受けません。
2009年にやっと「ペットフード安全法」が施行されましたが、品質まで規制するものではありませんでした。ペット先進国といわれるヨーロッパやアメリカなどに比べると、まだまだ日本のペット文化は遅れていると言わざるを得ません。
日本産のドッグフードが危険といわれる背景には、こうした日本のペット文化の遅れが影響しているのです。
ヒューマングレードのドッグフードの見分け方
ドッグフードがヒューマングレードかどうか、どのように見分ければよいのでしょうか。
ドッグフードの原材料の品質は公式サイトなどでも確認できますが、粗悪なものかどうか簡単に見分ける方法があります。
価格設定
1kgあたり300円前後といった価格が安いドッグフードは、粗悪な材料が使用されているといわれています。ヒューマングレードのような良質な食材が使われているものは、最低でも1,000円から1,500円くらいはするはずです。
値段が高ければいいものとは限りませんが、安いものにいいドッグフードはありません。
「ミール系」の表記
原材料に「◯◯ミール」「◯◯エキス」「◯◯粉」の表記がある肉は粗悪品の可能性があります。例えば「チキンミール」「ビーフエキス」などです。
ミール系がすべて粗悪なものとは限りませんが、価格が安くミール系の表記があれば上記の「人間が食べられない食材」の可能性が高いです。
あいまいな表記
「肉類」や「チキン等」などの「類」「等」というあいまいな表記も粗悪な食材の可能性があります。原材料は何が入っているのかを記載するところなので、しっかり明記してほしい部分です。
また、「動物性油脂」や「動物性脂肪」も同じです。何の動物の油なのかはっきりわからないものは、粗悪な材料の可能性があります。
合成添加物
前述したように品質の悪い食材を使っている場合は、強力な酸化防止剤や発色剤が必要になってきます。合成添加物や発色剤、着色料、香料などが使われている場合は、粗悪な食材を使用している可能性があります。
飼い主さんの手でペットを守ってあげましょう
現在の日本の法律ではペットを守ってもらえません。法律で守られていない以上、飼い主さんがペットを守ってあげるしかありません。
インターネットが普及した現在では、国産から外国産までさまざまなドッグフードを買うことができるようになりました。特にペット先進国といわれるヨーロッパ産は安全だといわれています。
飼い主さんが安全で安心できるドッグフードを選び与えてあげましょう。
特に品質はこだわりたい部分です。上記の点に注意して、ドッグフードはヒューマングレードのものを選びましょう。
ヒューマングレードのおすすめドッグフード!
モグワン
モグワンの食材はすべてヒューマングレードのものを使用している、イギリス産のドッグフードです。主原料に良質なチキンとサーモンをふんだんに使い、新鮮なトマト、アスパラガス、ジンジャーなどの野菜と、バナナ、リンゴ、クランベリーなどのフルーツをバランスよく配合しています。
犬の消化に悪い穀物は使わず(グレインフリー)余計な添加物も入っていません。おうちで手作りしたような、安全で安心できるドッグフードです。
カナガン
カナガンは主原料にはチキンを使用した、こちらもイギリス産のドッグフードです。ヒューマングレードにこだわりナチュラルな原材料のみを使用。また徹底した品質管理でつくられているので、安心して与えられます。
肉と野菜、フルーツ、ハーブをバランスよく配合し、高タンパクでヘルシー。食いつきも抜群で、あまり食べない子もこれなら食べると評判です。また食べやすい小粒で、小型犬や子犬でも安心して食べられます。
まとめ「ドッグフードはヒューマングレード」
ドックフードは「食品」に分類されないといいましたが、それ以前に現在の日本の法律ではペット自体が「物」として扱われています。ペットが「物」である以上、「物」が食べるドッグフードは「食品」にはなりません。
日本が「ドッグフードはヒューマングレードが当たり前」といわれるようになるには、まだまだ時間がかかりそうです。