ドッグフードの「4Dミート」って何?選んではいけない理由と不使用フードの紹介

4dミート

ドッグフードについて知らない方(特に、今までの人生でほとんどペットなんて飼ったこともない方)にとってはこの言葉は聞きなれないないかもしれません。
それが、ここでお伝えしていく4Dミートというものなのですが、犬を飼っていて、市販のペットフードをあげているという方は特に注意してほしいものなのです。
では、この4Dミートについて詳しく見ていきましょう。

4Dミートの「4D」って何?

実は、4Dミートというのは、牛肉や鶏肉など、肉のタイプのことを指すのではないのです。
4つのDで始まる単語の頭文字をとっているのですが、どういった意味があるのでしょうか。

DEAD:死亡した動物の肉
DISEASED:病気だった動物の肉
DYING:死にかけだった動物の肉
DISABLED:障害のあった動物の肉

この4つの単語の頭文字をとって4Dミートと呼ばれているのですが、恐ろしい単語ばかりが並んでいると思いませんか。
しかし、こういったタイプの肉を使っているドッグフードが世界ではいまだにたくさん販売されているのです。

DEADの肉って?

4Dミートの意味の1つであるDEAD、死亡した動物の肉とは一体どういったものを指しえているのでしょうか。

死亡した動物の肉を利用するのはお分かりの通りですが、加工前から死んでいる肉というのは鮮度がとても悪くい状態となります。
動物の死体全体にその動物特有の病原菌や細菌が巡った状態になり、冷凍保存や使う部位をちゃんと見極めて使用しているのであれば問題はないのですが、多くの場合、骨以外、もしくは骨も含めて粉々にしてドッグフードに使用されています。

DISEASEDの肉って?

次にDISEASED、病気だった動物の肉とは何か見てみましょう。

病気だった動物の肉がこれで、例えば、たまにニュースでも聞くような鳥インフルエンザなどの感染力のある危険な病気にかかった動物などの肉はドッグフードに使われているということは現在、ほぼありません。
しかし、それ以外の軽度の病気で死んだ動物などはそのまま粉砕機に紛れ込んでいる可能性があるのです。
集団で動物が死んだ場合、その原因を突き止めようとしますが、そうでない限り、わざわざ死んだ動物の病状を調べたりすることは皆無に等しいので、細菌などがドッグフードに入っていて、愛犬がそのせいで病気にかかってしまう恐れがあります。

DYINGの肉って?

DYING、死にかけだった動物の肉とはどんなものなのでしょうか。

一般的に、肉は加工される前に動物は殺されて、できるだけ新鮮な状態で犬や私達人間の手に渡ります。
しかし、死にかけの動物で、加工する前に死んだ動物の肉というのは、鮮度はもちろん劣りますし、腐るのも少し早いのです。
もしドッグフードを加工する工場で死にかけの肉を仕分けしなかったら、粒によっては腐ることもあります。
もしくは死にかけの肉を使用していると把握している工場は酸化防止剤が大量に使われている場合があるため、ダブルで健康に悪影響を及ぼす可能性があるということで、非常に危険なのです。

DISABLEDの肉って?

DISABLED、障害のあった肉に関してはどうなのでしょうか。

障害のあった動物の肉というのは、食用には全くの不向きなのです。当然、スーパーで売っている人間が食べる肉にも障害のあった動物の肉は危険度が高いので用いませんが、ドッグフードには使われていることがあるのです。
人間が食べられないものを動物に与える、あり得ないことですよね。

4Dミートって何?

上記のことから4Dミートが良い食材であるということは誰も思わないでしょう。
では、4Dミートとは一体何かということを見ていきましょう。

4Dミートは、人間の食品基準を満たしていませんから、人間が食べる物には含まれていません。
ドッグフードになぜ4Dミートが使われるようになったのかというと、肉は廃棄処分するのにもお金がかかるので、業者はそれを格安かただ同然で引き取ってドッグフードに利用するのです。
そうすると、4Dミートを使っていない質の良いドッグフードと比較すると、かなり安い料金のドッグフードができるので、安いドッグフードを求める飼い主たちがそれを買い求めるというわけです。

4Dミートを使ったドッグフードはなぜ危険なの?

4Dミートを使ったドッグフードがなぜ危険なのか、その理由をお教えしましょう。

普通に考えて、動物の死肉を使ったドッグフードなんて、全く持って良い食品だなんて誰も思いませんよね。
こういった粗悪な材料を使ったドッグフードを食べ続けることによって、健康を害する恐れがあります。
そもそも、人間でも食べられないようなものを使っているので、それを動物が食べたら危険が高いということは誰にも予測できるはずです。
愛犬を家族と同じように考えている方がほとんどでしょうから、そんな「家族」の体に影響を与えない「体に優しい食べ物」を与えたいですよね。
4Dミートを使ったドッグフードは、健康キープとはかけ離れたものとなるため、絶対に4Dミート入りのドッグフードを購入するのは避けましょう。

なぜ4Dミートを使うの?

4Dミートを使う理由はあなたもお分かりかと思いますが、改めてご紹介したいと思います。

それは、コスト削減にあります。
4Dミートは、ご紹介したように、ただ同然で手に入ります。
ドッグフードには様々な材料が使用されていますが、そのメインとなる成分はたんぱく質である肉や魚で、使用料も多ければ、単価も野菜などの材料と比べればアップするわけです。
しかし、4Dミートを使えば、1番コストがかさむ部分をかなり抑えることができるため、かなりのコスト削減につながりますし、かさ増しして販売することだってできます。
消費者にとっては、ドッグフードも安くないですから、こういった激安ドッグフードが手に入れば、家計の負担も少なくなるというメリットがあります。
しかし、その背後では、愛犬の体を蝕んでいる可能性もあるため、結果的にはデメリットなるのですが。

4Dミートを選ばないためにはどうすればいいの?

4Dミートの危険性はここまでで十分に感じていただけたはずです。
では、4Dミートの入ったドッグフードを選ばないようにするためにはどうすればよいのでしょうか。

原材料の表記を必ずチェックする
原材料を見て「4Dミート」と、記載しているドッグフードなんてありません。
しかし、4Dミートを使っている場合には、曖昧な表記をすることが多いのです。
例えば、「○○ミール、肉類」などと表記されているのは、何の肉か全くわかりませんよね。
ですから、そういったものを避け、きちんと「鶏肉」とか「ラム肉」などと、具体的な肉の種類が表記されたドッグフードを選ぶようにしてください。

激安ドッグフードはまず避けよう
4Dミートが使われているドッグフードは、激安であることが多いです。
そのため、他の商品と比べて、あまりにも安いドッグフードの場合は、その時点で原材料をチェックしなくても良いので、購入するのはやめましょう。

メーカーの情報も確認しておこう
気になるドッグフードがあるのであれば、まずはそのメーカーについて確認をするというのも4Dミートを避けるための対策となります。
そのメーカーは、ドッグフードを製造するにあたってどのような考えを持っているのか(人間でも食べられるような優しいドッグフード作りを目標としているなど)がホームページを見ればすぐにわかります。
メーカーの犬に対しての想いに共感できるようであれば、その業者のドッグフードを選んでも間違いない、4Dミートは使っていないと考えられます。

添加物や肉副産物を使用して以内の文字がある
「人工添加物不使用」だとか、「肉副産物不使用」なんていう表記があるようなら、この場合、まず間違いなく4Dミートは含まれていないので、安心して選んでいただけます。

4Dミートが使用されていないおすすめドッグフードをご紹介!

4Dミートが使用されたドッグフードなんて絶対与えたくないと思っていただけたかと思います。
そこで、ここでは4Dミートを使用していない、おすすめの安全ドッグフードをご紹介しましょう。

カナガン ドッグフード チキン
ドッグフードカナガン
愛犬かなら言わずと知れたイギリスで生まれた人気のドッグフード、それがこのカナガンです。
イギリスというのは、ドッグフードに関する規制がとても厳しいので、4Dミートなんてもちろんこれは使っていませんし、厳しい基準をクリアしてできたドッグフードということで安心安全です。
しかも、高たんぱく低炭水化物ということで、ダイエットしている愛犬にもピッタリですし、エネルギーを必要とする運動好きな愛犬にもエネルギー補給がしっかりとできる優れたドッグフードとなっています。

主な原材料
骨抜きチキン生肉26%、乾燥チキン25%、サツマイモ、エンドウ豆、ジャガイモ、エンドウタンパク、アルファルファ、鶏脂3.1%、乾燥全卵3.1%、チキングレイビー1.6%など

モグワンドッグフード チキン&サーモン
モグワンドッグフード
こちらも、よく知られた人気のドッグフードで、カナガンの日本代理店であるレティシアンによって立ち上げられたのが、このモグワンです。
ドッグフードで1番重要なポイントは、たんぱく質が多く含まれているということです。
モグワンは高たんぱく質で、鶏肉やサーモンだけでなく、なんと、野菜やフルーツなども含まれたプレミアムドッグフードなのです。
穀物フリーなので、穀物アレルギーのワンちゃんでも食べられ、とにかく栄養バランスに優れているので、愛犬の健康を支えてくれる頼もしいドッグフードです。

主な原材料
チキン&サーモン56%(チキン生肉21%、生サーモン12%、乾燥チキン12%、乾燥サーモン7%、チキングレイビー2%、サーモンオイル2%)サツマイモ、えんどう豆、レンズ豆、ひよこ豆、ビール酵母、アルファルファ、ミネラル類など

4Dミートを使ったドッグフードは絶対に避けよう!

4Dミートは人間が食べられないような材料です。
そんなものが入ったドッグフードを愛犬に与えれば、愛犬の健康は徐々に損なわれていきます。
ですから、4Dミートの入ったドッグフードは絶対に避け、安全で健康がキープできる、上記で紹介したようなドッグフードを選ぶようにしてくださいね。