セミモイストのドッグフードについて~おすすめのセミモイストタイプもご紹介~

セミモイストタイプドッグフード

ドッグフードの「総合栄養食」にはドライタイプ、セミモイストタイプ、ウェットタイプの3種類があります。今回はセミモイストタイプのドッグフードを取り上げました。
セミモイストタイプのドッグフードはどのような特徴があるのか、メリット、デメリットをまとめてみました。国産のセミモイストタイプのドッグフードも紹介しているので、参考にしてください。

総合栄養食とは

ドッグフードには総合栄養食と一般食があります。総合栄養食とは水と一緒に与えるだけで、一日の栄養素がとれる食品です。現在のドッグフードは栄養基準をクリアしているものがほとんどで、パッケージにもきちんと表示されています。

日本ペットフード公正取引協議会はアメリカの栄養基準「AAFCO」を採用しています。

セミモイストタイプの特徴

ドッグフードは水分含有量によって3種類のタイプ別に分かれています。水分含有量が10%前後のものをドライタイプ、30%前後のものをセミモイストタイプ(半生タイプ)、80%前後のものをウェットタイプと呼んでいます。

セミモイストタイプは、ヨウカンやグミに近いしっとりした食感なのが特徴です。ドライタイプに比べて酸化が早いため、空気に触れる時間を少なくさせるために小分けにされているものが多いです。

セミモイストタイプのメリット

セミモイストタイプはドライタイプに比べると、いくつかのメリットがあります。

嗜好性が高い
粒が柔らかくお肉に近い食感で、嗜好性が高く喜んで食べます。病気で食欲の落ちた犬や、高齢犬も食べるほど、食いつきがいいといわれます。

噛む力が弱い子も食べられる
柔らかいので、歯肉に炎症などがあり硬いものを食べられない子でも食べることができます。

水分がとれる
ドッグフードに水分量が25~35%含まれているので、ドッグフードを食べるだけでそれだけの水分量がとれます。

セミモイストタイプのデメリット

メリットがあればデメリットもあります。

傷みやすい
水分が多いことでカビが発生しやすく、傷みやすいことから添加物を使用せざるを得ない状況にあります。添加物の中には天然成分の安全なものから、危険な合成保存料まで含まれているので注意が必要です。

歯垢、歯石がたまりやすい
ドライタイプのようなカリカリとした食感がなく、柔らかくしっとりしているので歯にくっ付きやすく歯垢や歯石がたまりやすくなるといわれています。トリマーさんがいうには、ドライフードを食べている犬の歯石はスケーラーと呼ばれる器具で引っかけるとポロッと取れますが、セミモイストタイプやウェットタイプのドッグフードを食べている犬は、べっとりとまとわり付いていて取りにくいといいます。

種類が少ない
ドライタイプ、ウェットタイプに比べてあまり種類がなく、選択肢が少ないこともデメリットといえるでしょう。

国産セミモイストタイプのドッグフード

国産でセミモイストタイプのドッグフードはどんなものがあるのでしょうか。一部紹介します。

モアソフト
国産品で600g(100g×6)入り1,944円(税込)と1kg当たりは3,240円と高価です。スチームで蒸し低温でじっくり熟成させているので、素材の旨みが活きてふっくら柔らかく仕上がっています。
しかし原材料の中にはセミモイストタイプのデメリットである、プロピレングリコール、ソルビトール、膨張剤、ソルビン酸K、エリソルビン酸Naなどの添加物や保存料が入っています。与える際には十分注意してください。

愛犬元気パックン
ユニ・チャーム ペットから出ているセミモイストタイプのドッグフードです。2.5kg入り1,296(税込)とセミモイストタイプのわりにかなり安くなっていて、小分けもされていないので鮮度の部分でどうなのか気になります。原材料の中には、プロピレングリコール、乳化剤、ソルビン酸K、などの添加物や保存料に加えて、色を鮮やかに見せる着色料(二酸化チタン、赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号)も入っています。

ピュアロイヤル
国産品で600g(100g×6)入り3,240円(税込)と価格はかなり高めです。酸化が早いため小分けされていますが、小袋に穴が開いて空気が入るとエージレスというシールについた色で確認できるなど、鮮度を保つ工夫がされています。
保存料や添加物は極力抑えているということですが、原材料にはソルビトールという保存料が含まれています。セミモイストタイプではどうしても保存料が必要なのですね。

セミモイストドッグフードまとめ

私個人的な話になりますが、ペットショップでピュアロイヤルのサンプルをもらったときに、愛犬のマルチーズに与えたことがあります。ドッグフードなのにまるでおやつを与えたときのような、すごい食いつきっぷりに驚いたのを覚えています。

セミモイストタイプのドッグフードは保存料や添加物が入っているので、継続的に与えるのはおすすめしませんが、何か特別なご褒美に与えてあげてもいいのではないでしょうか。