セレクトバランス(ドッグフード)の評価・評判!原材料や成分は大丈夫?

セレクトバランスドッグフード

人間とともに暮らす犬の環境は、どうしても人間の環境に影響されやすい一面があることは否めません。
最近の日本においては、室内飼いのワンちゃんがどんどん増えていて、大型犬が主流といわれる海外のワンちゃんとは食事情が違ってきていることは確かでしょう。
「セレクトバランス」は、そんな生活環境にいる日本暮らしのワンちゃん向けに開発されたドッグフードです。

セレクトバランスならではの特徴は?

日本で暮らすワンちゃん向けにつくられたというドッグフード「セレクトバランス」。
その配合成分にも、海外向けのドッグフードとは少し違う特徴がみられます。

油分少なめの配合
欧米のペットフードは、油分多めの特徴があります。
室内飼いのワンちゃんにとっては、この油分が肥満になりやすい要素だったり、皮膚トラブルや涙やけの原因になったりすることがあります。
それを考慮し、セレクトバランスは油分少なめの配合で、日本暮らしのワンちゃん向けのドッグフードになっています。

参考(欧米のペットフード事情)

コエンザイムQ10を配合
人間用のサプリメントでもおなじみのコエンザイムQ10。ドッグフードでも、その力が発揮されます。
コエンザイムQ10には抗酸化作用があり、免疫力を保つ効果や、体内環境を整える作用などで、毛並みの美しさや皮膚の健康を保つことができます。

クランベリー配合
クランベリーには、ポリフェノールが多く含まれており、細菌の付着を抑える効果や、尿のpH値を酸性化し、細菌の増殖を抑制する効果があります。

セレクトバランス、4つのこだわり

1.高品質の原材料へのこだわり
犬は、もともと肉食動物なので、消化器官も肉食ならではの特徴(肉の消化に適している)を備えています。
セレクトバランスは、副産物は一切入っていない、人間でも食べられるレベルの良質なお肉を主原料として動物性タンパク質を摂れ、安心して愛犬に与えられるよう配慮されています。

2.ワンちゃんにやさしい消化吸収性
犬の食べ物消化の特徴として、

  • 唾液に消化作用がない
  • 人間と比べて腸が短い

このような特徴があります。
これは、もともと肉食であるがために、肉を消化することを前提とした構造になっているためで、この消化吸収性に配慮してあげる必要があります。
セレクトバランスは、消化吸収に優れた原材料を使っているほか、腸内環境を整える目的でオリゴ糖も配合しています。

3.油に頼らず食べやすく(風味、嗜好性)
犬に必要なエネルギー源として考えると、脂肪分は必要と言えますし、ワンちゃんはその油分の多い食事が大好きです。食いつきにも影響してくる可能性はありますが、与えすぎては逆に健康を損ねてしまいます。
セレクトバランスは、原材料を厳選していることはもちろん、油に頼らず独自のうまみエキスをつかって風味を出していて、粒の表面もサラッとしています。
粒の大きさも小粒の平丸粒なので、ワンちゃんの口の大きさ問わず食べやすくなっています。

セレクトバランスの原材料に気になる成分はあるか?

セレクトバランスの原材料
ここからは、セレクトバランスに含まれている成分の中で、気になるもの(とうもろこし、米、玄米、ソイビーンミール、ビートパルプ)について取り上げていきます。

1.穀物が多め?
昨今のドッグフード事情として、穀物はできるだけ使わないほうがよいという傾向にありますが、セレクトバランスは「とうもろこし、米、玄米、ソイビーンミール(大豆ミール)」と、穀物が少し多めかな?という印象を受けます。
アレルギー発症の可能性が高いグルテンを含む小麦を使っていない点は評価できますが、ワンちゃんの体質によっては、ほかの穀物でもアレルギーを起こすことがありますので、その辺りの心配がある子は注意が必要です。

2.かさ増し……?
気になる2点目は、かさ増しで使われている可能性のある成分「ソイビーンミール」「ビートパルプ」です。
1つずつ見ていきましょう。

ソイビーンミール(大豆ミール)
これは、大豆から大豆油を抽出したあとの大豆の粕から作られたものです。タンパク質が多く含まれており、加工食品や家畜飼料の原料として使用されます。
一方で、この品質には、栄養があまり含まれていないものから、良質なタンパク源となるものなど様々あるという話もあり、ドッグフードの「かさ増し」の目的で使われる原材料としても知られています。

ビートパルプって何?
ビートパルプは、甜菜(サトウダイコン)から砂糖を搾り取ったあとに残ったもののことを言います。食物繊維が豊富ではありますが、もとは肉食である犬には、あまり必要がない成分ともいえます。
それなのに配合されているのは、このビートパルプは量の「かさ増し」として使われていることがあるためです。
ビートパルプ自体は、毒性のような粗悪さはないものの、犬の便を固くしてしまう性質もあるので、便秘になってしまうことがある点と、便の固さで犬の健康状態を見たいときに、正しい判断ができなくなるかもしれない点に注意が必要です。

栄養バランスの面では問題ないものの、穀物アレルギーには注意が必要

セレクトバランスは、ペットフードの栄養基準やラベル表示などに関するガイドラインを設定しているAAFCO(米国飼料検査官協会)の基準は満たしているので、栄養のかたよりについての心配はしなくても大丈夫でしょう。
ただし、グレインフリーやグルテンフリーのドッグフードが増えつつある昨今、先述のように穀物が多めに伺える点からすると、アレルギーの心配が見込まれるワンちゃんに対しては注意せざるを得ません。

まずは愛犬の体質を把握することをおすすめします

以上、日本暮らしのワンちゃんのことを考えた配合であるというセレクトバランスについて取り上げてきました。
簡単にまとめてみると、

  • 穀物の配合が多めのところが気になる
  • 一方で、栄養バランスは問題ない

こんなドッグフードであることがわかりました。

もし、「愛犬のドッグフードの変更を考えている」または「お迎えするワンちゃんのドッグフード選びに入る」が、アレルギーについてはきちんと把握していないという飼い主さんは、まず愛犬の体質を把握しましょう。
動物病院でアレルギー検査を受けた上で、セレクトバランスを与えるかどうかの検討に入るという手もあります。