ドッグフードヒルズを特徴や原材料から評価してみました。

ドッグフードヒルズは、日本ヒルズ・コルゲート株式会社が販売しています。「ドッグフードヒルズ」と聞いてピンとこない人も、「サイエンスダイエット」といえば聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

今回はヒルズのドッグフードについて、特徴や原材料などをまとめました。気になる方は参考にしてみてください。

ドッグフードヒルズの特徴

日本ヒルズ・コルゲート株式会社はアメリカに本社があり、日本では東京、大阪、名古屋、札幌、福岡に拠点を置きます。海外販売は世界95ヶ国に及びます。ドッグフードヒルズは、どのような特徴があるのでしょうか。

タイプは2種類
健康なペットにはサイエンス・ダイエット、そして病気を抱えたペットの食事管理用の特別療法食として、プリスクリプション・ダイエットの2種類があります。

サイエンスダイエット

小型犬用とレギュラー用があり、それぞれライフステージによってわかれています。サイエンスダイエットとは別に、少し高額のサイエンスダイエット<プロ>もあり、さまざまな健康ニーズに応えるラインナップになっています。

プリスクリプションダイエット

動物病院で取り扱われていて、獣医師の指示のもと与えるようにとしています。

満足保証
製品に満足しなかった場合に、製品購入金額を返金するという保証がついています。

獣医師が推奨するドッグフード
ロイヤルカナンと同様多くの獣医師が推奨しています。獣医療関係者向けのサイトもあり、特別療法食を強くアピールしています。

ドッグフードヒルズのコストパフォーマンス

コスパはどうなっているのでしょうか。わかりやすいように、皆さんがよくご存知のドッグフードと「サイエンスダイエット」で比較してみました。

※価格は定価です（消費税込み）

プレミアムフードに分類されていて、価格は少し高めになっています。

ドッグフードヒルズの原材料

ドッグフードヒルズの原材料を見てみましょう。今回は、「サイエンス・ダイエット小型犬アダルト（成犬用）」を参考にしました。

トリ肉(チキン、ターキー)、トウモロコシ、小麦、米、動物性油脂、トリ肉エキス、植物性油脂、亜麻仁、ポークエキス、トマト、柑橘類、ブドウ、ホウレンソウ、ミネラル類(ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(A、B1、 B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、 ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)※日本ヒルズ・コルゲート株式会社のページより抜粋

気になるところには下線を引いています。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

穀物
まず「トウモロコシ、小麦、米」の穀物の表記です。肉食である犬は人間と違って、穀物（炭水化物）を必須の栄養素としていません。穀物の中でも特にトウモロコシ、小麦は消化しにくいうえに、アレルギーを起こしやすいといわれています。

動物性油脂
粗悪なドッグフードによく使われている、この動物性油脂も注意してほしい材料のひとつです。動物性油脂だけでは、どの動物からとられたものかわかりません。植物性油脂も同様です。「鶏脂」「ひまわり油」などのように、何からとれた油脂なのかはっきりと明記してほしいです。

トリ肉エキス、ポークエキス
表記の中で「○○エキス」「○○ミール」なども、動物性油脂と同様注意してほしい材料です。これらは人間用に切り取ったあとの材料、つまり捨てる部分を材料にしていることがあり、危険なものである可能性が高いです。

原材料総合評価

原材料は、配合の多いものから記載するという決まりがあるので、最初にトリ肉が記載されているのはいいドッグフードといえます。低アレルゲンのチキン、ターキーを使っているところも評価できます。

しかし、穀物、動物性油脂、トリ肉エキスなどが入っていることから、おすすめのドッグフードとはいえません。

ドッグフードヒルズのまとめ

愛犬は家族同然の大切な存在です。その愛犬が毎日食べるドッグフードは、次のような安全なものを選びましょう。

• 穀物が入っていないもの
• 動物性油脂の記載がないもの
• ○○エキス、○○ミールの記載がないもの
• 無添加物のもの

ヒルズのドッグフードは獣医推奨だったり、健康を意識したフードのようだったので、少し不明な点があったのが残念です。