昔ながらの黄色のパッケージで、誰もが一度は見たことがあるのでは?というほど知名度が高いビタワンですが、そのドッグフードとはどんなものなのでしょうか。
ビタワンの特徴
ビタワンは、日本ペットフード株式会社が販売する国産品のドッグフードです。1960年に初の国産ドッグフードとして「ビタワン」が発売されました。ビタワンのドッグフードはどんな特徴があるのでしょうか。
- 犬の健康を考えてつくられた、優れた栄養バランスの総合栄養食です。
- ビタミンとミネラルをバランスよく調整し、β-グルカンを配合しています。
- 腸内の善玉菌を増やすオリゴ糖と活性菌を配合しています。
- 着色料は不使用です。
ビタワンのコストパフォーマンス
ビタワンのコスパはどのようになっているのでしょうか。みなさん見たことのある、有名なドッグフードと比較してみましょう。
品名 | 1袋(kg) | 価格(円) | 1kg当たり(円) |
---|---|---|---|
ビタワン | 6.5 | 1,814 | 約279 |
アイムス | 5 | 2,434 | 約486 |
ロイヤルカナン | 3 | 4,514 | 約1,504 |
ユーカヌバ | 2.7 | 4,082 | 約1,151 |
※価格は定価です(消費税込み)
こうしてみると、ビタワンはダントツに安いのがおわかりいただけると思います。お財布には嬉しいですが、あまりにも安すぎると思いませんか?格安のドッグフードには粗悪品が多いといわれますが、ビタワンのドッグフードはどうなのでしょうか。
ビタワンの原材料
では原材料を見ていきましょう。今回は「ビタワン」オールステージ用を参考にしました。
穀類(トウモロコシ、脱脂米糠、コーングルテンフィード、小麦ふすま)、肉類(チキンミール、牛肉粉、豚肉粉、チキンレバーパウダー)、豆類(脱脂大豆、おから粉末、大豆粉末)、油脂類(動物性油脂、γ-リノレン酸)、ビール酵母(β-グルカン源)、乾燥キャベツ、オリゴ糖、カゼインホスホペプチド、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、クロライド、鉄、銅、マンガン、亜鉛、グルコン酸亜鉛、ヨウ素、コバルト)、ビタミン類(A、B2、B6、B12、D、E、パントテン酸、コリン)、香料、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)、アミノ酸類(アルギニン、メチオニン)、バチルスサブチルス(活性菌)
※日本ペットフードビタワン紹介ページより引用
気になるところは下線を引いています。では詳しく見ていきましょう。
主原料が穀類
まず原材料の最初に穀類の記載があります。穀類が主原料になっているということです。穀物は、肉食の犬には消化しにくいうえに、アレルギーを起こしやすい食材です。犬にとっていいドッグフードは、肉や魚が主原料のものです。
肉類
原材料の肉類に記載している「○○ミール」「○○粉」「○○パウダー」の表記は、注意してほしい材料のうちのひとつです。これは、人間用に切り取られて捨てる部分、つまり内臓、羽毛、骨などの副産物をごちゃ混ぜにして粉末にしたものです。内臓の中には糞尿も残っているといわれます。このような材料では栄養価が期待できないうえに、安全性にも不安が残ります。
動物性油脂
これもまた注意してほしい材料です。動物性油脂は、なんの動物の油なのかわかりません。鶏脂などなんの油なのか明記してほしいですね。こういう曖昧な表記は、粗悪なドッグフードによくあるものです。
香料
香料はドッグフードには必要のないものです。こういう余計なものは入れてほしくないですよね。
ビタワンの総合評価&まとめ
以上の結果、主原料、品質においても、ビタワンはとてもおすすめできるものではありませんでした。というより、まずこの価格で最高の品質を求めるのは無理があります。価格相応のドッグフードといったところでしょうか。
ドッグフードを購入するときは、何を重視して決めているのでしょう。「価格」という人も多いのでしょうか。高いドッグフードがいいものとは限りませんが、安いドッグフードにいいものはありません。原材料をしっかりみて愛犬にいいものだけを選びましょう。