ドッグフードの早食いって問題ない?早食い防止するには?危険性や対策皿もご紹介

ドッグフードの早食い

人間の世界でも早食いだという方はとても多いですよね。
今料理が出されたというのに、振り向いた瞬間にはもう食べ終わっているなんてことがあります。
犬の世界も同じようなことがありますが、ドッグフードを早食いしてしまうのは普通のことなのでしょうか。

これは、普通のことだといえば普通のことです。というのも、本質的なものがそうさせるためです。
犬というのは、本来野生として暮らしていたということは、誰もが知っているでしょうし、今も野生の犬というのは世界各地に生息しています。
そんな野生の世界では、食うか食われるかは一刻を争う次第です。犬は本来肉食ですが、獲物を捕らえてゆっくりと食べるなんてことをしていたら、自分よりも大きな体の動物に自分自身が狙われるとも限りません。
そんな危険と隣り合わせの中で進化してきた犬ですから、食べる際にも他の動物に狙われないよう丸呑みや早食いをする習慣というのが備わっています。
そのため、本来、犬に咀嚼するという考えすらないので、あなたの愛犬がドッグフードを早食いするのは普通だといえるのですが、これが危険なこともあります。
では、ドッグフードの早食いや丸呑みがどうして危険なのかということを次項で見ていきましょう。

ドッグフードを早食いするのが危険な理由って何だろう?

ドッグフードを早食いすることは、本来の犬の習性からすれば、普通のことだといえるのですが、これが危険である、その理由について見ていきたいと思います。

そもそも、ドッグフードは生肉ではありません。
元々、野生の世界で暮らしてきた犬たちは、獣をとって、それを食べます。
つまり、生肉を食べていたのですが、実は、生肉は意外なことに消化がスムーズなのです。そのため、早食いしても胃腸にさほど負担がかからないのですが、ドッグフードは違います。
特に、一般的なドライフードは、ドッグフードに含まれている水分量は10%未満に加工されています。

しかし、生肉や手作りのごはんに含まれている水分量は60~70%となり、水分量にはかなりの差があります。この差が消化吸収において問題を起こしやすいのです。
それを踏まえた上で、危険性の理由を見ていきましょう。

のどにドッグフードが詰まってしまう
あなたも、急いでいる時にご飯を食べていたら、どうしても早食いになってしまうでしょう。
そんな時、あまりにも一気に色々なものを食べたために、のどに食べ物を詰まらせてしまったなんてことはありませんか。
犬も同様に、早食いをすればちゃんと咀嚼しきれていませんから、それがのどに詰まりやすくなってしまうのです。
のどにドッグフードがつっかえて取れなくなったら、最悪の場合死んでしまうこともあるので、注意しなければなりません。
特に、老齢の犬は、人間の老人がもちでのどを詰まらせて死亡するという事故がよくあるように、余計にのどを詰まらせやすいので気をつけましょう。

腸ねん転になってしまう危険性
これは、ドッグフードを丸呑みした際にも言えることですが、早食いの際にも、胃の中で水分を含んで急激に膨張したドライフードが、犬の胃腸を刺激してしまうことがあります。
そうなると、腸がねじれてしまい、腸ねん転が起こり、激痛を伴うので、注意しなければなりません。

消化不良を起こすことも
早食い=しっかりと咀嚼していないということになりますから、消化不良を起こす場合もあります。
それは、便秘というケースもありますが、逆に、食べたものがそのままでてきてしまったり、下痢を起こすこともあるので、これが続けば胃腸に負担をかけてしまうので、動物病院に行って対処してもらう必要が出てきます。

肥満になってしまうことも
早食いだと、咀嚼回数が極端に減るため、満腹感を得るのに時間がかかってしまいます。
愛犬にドッグフードが足りていなさそうということで、飼い主としては、さらにエサを与えてしまいたくなりますよね。
しかし、それが続くと、愛犬の体重は増量し続け、しまいには肥満犬になってしまいます。
そうなると、身体中、様々な場所に負担をもたらしますので危険です。
愛犬を抱っこしたくても、重たすぎてできなくなるなんていうデメリットもあります。

ドッグフードを早食いしてしまった時の対処法は?

ドッグフードの早食いが止まらないというワンちゃんのためには、こんな対処策をとってみてはいかがでしょうか。

別のタイプのドッグフードと混ぜてみよう
ドッグフードにはいくつかの種類がありますが、主流となっているのは、ドライフードとウェットフードです。
今現在、ウェットタイプのドッグフードを与愛犬にえているという方の場合、ドライフードにしてみましょう。
それにプラスして、食感や粒の大きさが異なるドッグフードをいくつかミックスすると、しっかりと噛んで食べるようになります。

早食い防止アイテムを使ってみよう
実は、楽天やAmazonなどでも犬の早食い防止アイテムというのが販売されていますので、そういったものを使ってみてはいかがでしょうか。
よく使われているものが早食い防止用の食器で、お皿に突起がついているのが特徴です。

リラックスして食べられる環境を作ろう
野生の世界で育った犬たちは、本来落ち着いて食べられるような環境にはなかったということはお伝えした通りです。
ならば、落ち着いて食べられる、リラックスした環境を飼い主であるあなたが作ってあげれば、徐々に早食い癖が直ってきます。
複数の犬を飼っているという方の場合、犬同士を離れた場所で食べさせると良いですよ。

ドッグフードの早食い防止食器7選を発表!

犬の早食い防止のためのアイテムはいくつかありますが、中でもよく使われているものが食器です。
そこで、ここではドライフードの早食い防止食器7選を発表していきたいと思います。

グリーン グリーンフィーダー
グリーン グリーンフィーダー
見た目が芝生に似ていると思いませんか。
そう、これはまさに芝生をイメージしたもので、この中にドッグフードを入れるのですが、この「芝生」の中からそれを探して食べるというものです。
一気に食べられないようになっていますし、元々は狩猟動物である犬の本能を刺激するアイテムにもなっています。
これなら遊びながら食べているという感じなので、食事の時間も飽きることはありません。

ドギーマン ゆっくりデコボコ食器
ドギーマン ゆっくりデコボコ食器
正直言うと、オシャレな人はきっとデザイン性でアウトとなるでしょう。
しかし、機能面は抜群なのが、この食器のいい所なのです。
シンプルなデコボコタイプの食器は、傷もつきにくい素材を使っているだけでなく、熱湯消毒などもできてしまいます。
普段のお手入れも、中性洗剤で洗うだけと、飼い主にとっても利便性が高い食器ですよ。

コノコ ゆっくり食べれる食器
コノコ ゆっくり食べれる食器
真っ白で清潔感あるデザインというのも良いですよね。
早食い防止食器としてはとてもオーソドックスなデコボコ付きの食器ですが、このシンプルさが人気を集めています。
中央部分の突起が低めに設定されているのは、マズルが長めの犬でも問題なく食べられるようにしたものです。
オールマイティな犬に対応しているなんて、使いやすいです。

オッポ フードボウル チェリーレギュラー
オッポ フードボウル チェリーレギュラー
何だかかわいらしいデザインなので、早食い防止食器に使うのももったいない感じがしますよね。
他の食器とは異なり、ボウル状になっているのがポイントで、ゆらゆらとそこが揺れるだけでなく、もちろん、食器の中にはデコボコがついているので、二重に早食い防止対策ができるというわけです。
フードがこぼれてしまうのも防げますし、各パーツを切り離して洗うことができるので、清潔さを保てます。

Double Qi ペット食器
Double Qi ペット食器
ワンちゃんだけじゃなく、猫ちゃんにも使えるので、どちらも飼っている方には一石二鳥。
しかも、この食器、他の食器と異なるのです。
それは、水飲みとご飯の食器が一緒になっているということです。
食べながら水も飲めるので、のどにドッグフードが詰まるのを防ぐこともできます。
ご飯の食器には、もちろん、デコボコがついていますので、早食い防止に役立ちますよ。
さらに、底面に滑り止め加工がしてあるので、ワンちゃんが床に水をこぼしてしまったり、床を傷つけたりすることもないので、飼い主としてはより安心です。

minette pet ジャングルフィーダー
minette pet ジャングルフィーダー
デザインとしては、1番最初のグリーンととても似ていますよね。
同じような発想のデザインで、エサを探しながら食べるので、時間をかけて食べることもできますし、1度に多くの量のドッグフードをつかめないようになっているので、早食い防止対策としては効果的です。
ちょっと頭を使うものなので、ワンちゃんの脳の体操にもいいかもしれませんね。

ファンポップ アジャストボウル
ファンポップ アジャストボウル
これ、ちょっと変わっていると思いませんか。
珍しい天秤タイプの食器なのです。
お皿の内側に突起がついているので、これが早食い防止対策となります。
早食い防止対策としては、一般的な方法なのですが、お皿の高さが調節できるため、特に、大きなサイズの犬の場合、普段はご飯を食べる時に首に負担がかかりますが、これを利用すれば、それを軽減できるというメリットがあります。
地べたに食器をそのまま置くのに抵抗があるという方も、これなら衛生的にもありがたいですよね。
ちなみに高さは5段階調節できるようになっています。

ドッグフードの早食いは直そう!そんな時には食器で早食い防止対策を!

ドッグフードの早食いは元来食べていた生肉の早食いとは違うので、やはり危険を伴うこともあります。
愛犬が危険な目に遭うのなんて飼い主としては絶対に避けたい所ですよね。
ですから、そうならないためにも、こちらで紹介させていただいた早食い防止対策の食器を利用して、すぐにでも愛犬の早食い対策を行ってくださいね。