ドッグフードの給餌量は犬種や体型・体重によって違う?計算式も解説

ドッグフードの給餌量

ドッグフードは与えすぎても少なすぎてももちろんいけません。
適量というものが人間の食事のようにあります。
しかし、人間と同じように犬にも様々な大きさの犬がいて、年齢も異なれば性別も異なります。
そこで、ここでは基本的なドッグフードの給与量はどれくらいなのか、そして、必要摂取カロリーの計算方法などについても見ていきたいと思います。

ドッグフードの給与量って何?落とし穴に注意!

ドッグフードの給与量とは、もちろん、読んで字のごとく、ドッグフードを与える量のことを指しますが、これについて勘違いされている方もいるので、改めてドッグフードの給与量についてご紹介しますね。

ドッグフードの給与量というのは、ドッグフードのパッケージにも記載されているものではあるのですが、ただ、この給与量は一般的な数値だということを覚えておきましょう。
実際のドッグフードの給与量は、犬種や運動量、それに愛犬の健康状態や体重などによって異なります。
例えば、人間もそうですが、同じ性別で身長や体重であっても、運動量が異なればカロリーの消費量も異なりますから、その分摂取するべきカロリーも異なりますよね。
犬もそうなので、次項では犬のサイズに合わせたドッグフードの給与量などについてお伝えしていきますね。

ドッグフードはどれくらいの量や回数あげればいいの?

人間も、赤ちゃんと大人、それに老人になってから食べる量も回数も異なりますよね。
犬もライフステージに合わせたドッグフードの与え方をしなければいけません。

まず、1日の給与量ですが、年齢だけでなく、もちろん体の大きさによって食べる量も異なりますから、同じ年齢であってもトイと大型犬では6倍近くもの差があります。

次にドッグフードを与える回数ですが、以下の通りとなります。

  • 子犬(離乳後~生後12ヶ月間で)は1日3回以上
  • 成犬は1日に2回
  • 老犬は1日に3,4回

犬や老犬になると、成犬よりも運動量が少なく、カロリーをあまり消費しない上に、消化機能が成犬ほど成熟していないので、1度に多くの量の食事を摂取することができません。
この点でも人間と同じですよね。

それぞれのステージに合わせたドッグフードの回数のポイントは?

それぞれのステージによって食事の回数が異なるということはわかりましたよね。
では、その際にどんな風にドッグフードを与えればよいのか、ポイントをお伝えしていきたいと思います。

子犬
これからどんどん大きくなっていかなければいけないので、ドッグフードの量は表示量よりもやや多めを意識して与えましょう。
ドッグフードを与える時間としては、朝、昼、晩で、肥満防止のために1度にがっつりとした量を与えないことを意識してください。

成犬
表示されている量のドッグフードを1日2回(朝、晩など)に与えてください。
ただし、おやつを与えた場合には、その分カロリーがアップしますから、それを踏まえた上でカロリー計算をした量のごはんを与えましょう。

老犬
老犬になれば消化機能が徐々に衰えてきますから、1度にドッグフードを与えてしまったら胃腸に負担がかかります(おそらくその前に完食することができないでしょうが)。
歯がなくなってきている犬もいるでしょうから、1度ドッグフードをふやかして飲みこみやすいようにしてあげると良いでしょう。

ドッグフードのカロリー計算

ドッグフードのカロリー計算方法!目で見える健康管理!

2017.11.13

季節によってドッグフードの給与量って変えるべきなの?

日本人の場合、蒸し暑い夏の時期は夏バテになりやすいので、それを予防するため、緩和するための食べ物をとりますし、寒い時期になれば、動物の習性として、体に食べ物を蓄えようという意思が働くので、食べる量が増えます。
では、ドッグフードの給与量も季節に応じて変えた方が良いのでしょうか。

季節 ドッグフードの給与量
標準量(ドッグフードに表示されている量)。
食欲が低下した場合には、少量でも栄養が取れるようなドッグフードに切り替える。量は食べられる範囲で。さらに、水分をよく摂取させるようにする。
実は犬も人間と同様、食欲の秋になるので、ちょっと多めの量を与えても良いです(与えすぎは肥満になるので厳禁)。
気温と共に体から熱が奪われてしまうため、これでカロリーも奪われます。そのため、食事量もちょっと多めにすると良いでしょう。愛犬の体調に合わせて調節してください。

やはり、犬も人間同様、季節に合わせたドッグフードの与え方をしなければならないということがわかりましたよね。
今まで季節のことはあまり意識していなかったという方は、今度かこれらの給与量を目安にしてドッグフードを与えてみてはいかがでしょうか。
季節に合わせてドッグフードを変えるというのもベターです(冬場ならカロリーが消費しやすいので、エネルギーとなる脂質やたんぱく質が多めのものを選ぶなど)。

どんなドッグフードを選んであげるといいの?

様々なドッグフードがショップで販売されているので、どれを選んだらよいのか悩んでしまう方は多いですよね。
そこで、ここでは基本的なドッグフードの選び方をご紹介したいと思います。

たんぱく質が多いものを
たんぱく質はエネルギーとなる栄養素です。
これをしっかりと摂取してあげることで筋肉も増量し、基礎代謝がアップするのに役立ちます。
健康に愛犬が過ごすためにも不可欠な栄養素であるといえます。
特に、犬は元々肉食の動物ですから、動物性たんぱく質を含んだドッグフードを選んであげると、体に吸収されやすいですし、満足感も得られます。

ドッグフードのカロリー相場も頭に入れておいて!
一般的なドッグフードのカロリーは、100gあたり350~400kcalとなり、ダイエットフードとなると、100gあたり300~340gとなります。
この数値により近い物を探してあげることで、肥満防止などにも役立つので、ぜひ目安にしてください。

安全なもの(添加物などが含まれていないもの)を
ドッグフードも安くはありませんから、ついつい値段の安いものを選んでしまいがちです。
しかし、そういったモノには添加物が含まれていることが多く、決して犬にとって安全な食べ物だとはいえません。
私たち人間も、できるだけ体に有害なものは食べたくありませんよね。
犬だって同じことですから、添加物(酸化防止剤や着色料など)が含まれているものは購入せず、安全なドッグフードを選びましょう。

うちの子は大丈夫?犬の体型チェック!

あまりにもドッグフードを食べる量が少なければ痩せてしまいますし、過剰に食べるようであれば肥満になってしまう犬もいますよね。
では、あなたの愛犬は標準体型かどうかを比較し、どのような給与量にするか見てみましょう。
ボディコンディション
出典:https://nestle.jp/brand/one/dog/type/diet/

あなたの愛犬のボディコンディションはこのどれに当てはまりますか。
上から見るとよくわかるはずですのでチェックしてみてくださいね。
ドッグフードの給与量も予想通りという感じかもしれませんが、痩せすぎなら量を多めにし、太り過ぎなら少なく、そして、標準なら今のままをキープするようにしてください。
ただ、いきなり食事量を増やされたり、逆に減らされた場合、犬にとってストレスとなるかもしれません。
その場合は、食事の回数を増やして、1回の食べる量を減らすようにすると良いでしょう。

給与量をいちいち考えたくない!そんな時の対処法は?

いちいちドッグフードをあげるたびに必要な量を量って愛犬に食事を与えるというのはちょっと面倒ですよね。
そんな時に使える便利な方法をご紹介しましょう。

計量カップのメモリの部分に線を引いたり、ここまでだと覚えておけば間違いを防げます。
忘れっぽい方は印をつけておくことをおすすめしますよ。

ドッグフード以外にもおやつの給与量に気をつけなきゃ!

人間にもおやつの時間を設けている人が多いように、犬にもおやつタイムを設けている家庭は多いでしょう。
しかし、このおやつの給与量もしっかりと管理してあげないと、愛犬の肥満につながりますので注意してくださいね。

おやつの給与量は、1日に必要なカロリーの10%以下にするということを頭に入れておいてください。
おやつをあげた際には、その分のカロリーを引いた上でドッグフードの量を変えるというのも忘れないでくださいね。
ちょっといつもより運動量が多かった場合なら、ドッグフードの量を変えなくても問題ないかもしれませんが、通常の運動量、もしくはそれ以下の場合には、おやつのカロリー分だけドッグフードを減らすというのが健康のためには良いですよ。

ドッグフードの給与量は犬種や体重、運動量で見極めるのがベスト!

ドッグフードの給与量は、ドッグフードのパッケージの表示量を参考にするのは良いのですが、それよりも、あなたの愛犬の種類や状態、それに運動量などから判断して決めるのが1番犬には合っています。
ですから、ここでご紹介させていただいたカロリー計算法などを利用して、あなたの愛犬にベストな量のドッグフードを与えていくようにしましょう。