ドッグフードのローテーションは必要なの?期間や方法は?

ドッグフードのローテーション

「ドッグフードは違う種類をローテーションさせたほうがいい」とよくいわれますが本当にそうなのでしょうか。今回はドッグフードのローテーションについてまとめてみました。「ローテーションすべきだ」という人も「ローテーションは必要ない」という人も、参考のために読んでみてください。

ドッグフードローテーションとは?

1種類の同じドッグフードをずっと食べさせるのではなく、いろいろなドッグフードを食べさせようという考えでフードを変えることです。といっても毎食変えるのではなく、1袋毎や一定期間のローテーションで変えていきます。

ドッグフードローテーションは必要なのか?

実はこのドッグフードローテーションには、賛否両論いろいろな意見があります。メリットもあればデメリットもあり迷っている飼い主さんも少なくありません。どのようなことがいわれているのでしょうか。

アレルギーの予防になる?
アレルギーはある食材(タンパク質)に対して個々に器を持っており、その器からあふれ出すと発症するといわれています。そのため同じものを食べ続けることによって、アレルギーのリスクが高まるのでローテーションが効果的といわれているのです。

ただし、原材料の違うものでローテーションしたときに効果的というものです。一般のほとんどのドッグフードには、アレルギーを起こしやすいといわれる小麦やトウモロコシなどが使用されているため、同じような源材料のドッグフードでローテーションしても効果はありません。

それよりもアレルギーを起こしやすい穀物不使用のものや、低アレルゲンのドッグフードを選ぶ方が効果的という意見もあります。

栄養の偏りを防ぐ?
ローテーションがいいという意見の中に「栄養の偏りを防ぐ」という人もいます。
しかし現在のドッグフードのほとんどが「総合栄養食」と呼ばれるもので、水と一緒に摂るだけで1日の栄養が全て補えるものになっています。従ってあまり意味のないことになります。

添加物の蓄積を防ぐ?
これはひと昔前にいわれていたことで、ローテーションには与えているドッグフードに、添加物や農薬が使われていたときなどにリスクを分散する目的がありました。
同じ添加物や同じ農薬が身体に蓄積されるのを防ぐためです。しかし現在は無添加やオーガニックの食材を使っているものも多く、そういったものを選ぶことで添加物の蓄積は防げ、ローテーションするより効果的になります。

食に関心を持たす?
ずっと同じドッグフードを与えていると、「またこれか」とでもいうように食べなくなるときがあります。そんなときはローテーションすることによって嗜好の幅を広げ、食に関心を持たせることができます。

また決まったドッグフードしか食べなくなると、災害による避難生活など何らかの原因でそのドッグフードを与えられなくなった場合に困ってしまいます。与えられたドッグフードに順応させるという意味では、ローテーションは効果的です。

ドッグフードローテーションの方法と注意点?

いろいろな意見がありますが、ローテーションしたいという人も多いと思います。そこでドッグフードローテーションの方法とその注意点をあげてみました。

ドッグフードローテーションの方法
まずローテーションするドッグフードを選ぶことから始まりますが、これが結構難しいのです。メーカーが違えば違うドッグフードかというとそうではありません。
すでにアレルギーを持っていれば、もちろんその食材が使われていないものを選びます。アレルギーはタンパク質が主成分の食材で起こりやすいので、タンパク質の違う食材を選ばなくてはいけません。

タンパク質には肉などの動物性タンパク質と穀物などの植物性タンパク質がありますが、肉は鶏肉やラム肉など違う種類のものでローテーションします。
ただ穀物は、前述したように一般のドッグフードには小麦やトウモロコシなど同じ食材を使用している場合が多いので注意が必要です。

ローテーションする期間ですが期間で決めるよりも、ドッグフードはできるだけ新鮮なうちに使い切ることが望ましいため、1袋(2袋)毎のローテーションがおすすめです。
ただ、1ヶ月以内でコロコロ変えてしまうと、アレルギーが出てしまった場合にどのドッグフードで出てしまったのかわかりづらいことがあります。できれば2ヶ月以上のサイクルが望ましいです。

ドッグフードローテーションの注意点
ドッグフードを変えると、犬の消化器官に負担がかかり下痢などをする場合があります。ドッグフードを切り替えるときは、一気に変えずに今までのフードに混ぜながら徐々に変えていきましょう。

ドッグフードローテーションまとめ

飼い主さんの考えはいろいろあると思いますが、飼い主さんが安全で安心できるドッグフードを選んで与えているのなら、無理にローテーションしなくてもいいのかなと思います。
ただ、ドッグフードローテーションをする場合は、愛犬の体調や様子を十分観察しながら進めてください。