複数のドッグフードを混ぜるのはあり?なし?トッピングする場合は?

ドッグフード混ぜる

ドッグフードが残ってしまったときなどに、新しいドッグフードと混ぜて与えたことはありませんか?中には、いろいろな栄養を摂ってほしいからとあえて混ぜて与えている方もいるかもしれません。あなたが何気なくしている、この「ドッグフードを混ぜる行為」は正しいのでしょうか。

そこで今回はドッグフードを混ぜることについてまとめました。知らず知らずのうちに、間違えたことをしてしまっているかもしれませんよ。

ドッグフードを混ぜることのメリット

ドッグフードを複数混ぜることでどのようなメリットがあるのでしょうか。

足りない栄養素を補う?
2種類以上のドッグフードを与えるということは、原材料が増えるということなのでそれだけいろいろな栄養素を摂ることができます。そういう理由で混ぜている方もいるかもしれませんが、ドッグフードは水とドッグフードを与えていると1日の栄養素が摂れるバランスのとれた「総合栄養食」です。ひとつのドッグフードで足りない栄養素はないのです。

ドッグフードを混ぜることのデメリット

ではデメリットはあるのでしょうか。

効果を打ち消す
各フードメーカーは、犬の健康のために独自の技術を駆使してドッグフードの開発をしています。それぞれのドッグフードの持つ嗜好性や機能性が、複数混ぜることによってお互いに打ち消す可能性があります。

健康管理が難しい
ドッグフードが原因で嘔吐や下痢、アレルギーを起こしてしまった場合、複数のドッグフードを混ぜているとどのドッグフードで起こっているのかわからないため、原因の特定が難しくなります。

カロリー計算が難しい
ドッグフードはそれぞれに給与量が違います。複数混ぜることによってカロリーオーバーになったり、逆に少なくなったり与える量が難しくなります。

結論としては混ぜない方がいい

ドッグフードを混ぜることによってのメリットはないので、結論としてドッグフードは混ぜない方がいいといえます。いろいろなドッグフードを食べさせたいという方は、混ぜて食べさせなくてもローテーションをする方法もあります。どうしても混ぜたいという場合は、同じメーカーのドッグフードを混ぜることをおすすめします。

基本ドッグフードを混ぜるのは切り替えのときだけ!

ドッグフードを切り替える場合各メーカーは、今までのドッグフードに少量混ぜて1週間~10日程かけて徐々に増やして切り替えていくことを推奨しています。犬の胃腸は大変デリケートで、一気に変えると胃腸が対応しきれず下痢などをする場合があるからです。ドッグフードを混ぜるのは、基本この切り替えのときだけが望ましいです。

トッピングとして食材を混ぜる場合の注意点

ドッグフードにささみや野菜をトッピングしたりするのはよく見られますが、そういう場合はどうなのでしょうか。

ドッグフードは総合栄養食なので、そこに食材をトッピングすれば栄養バランスが崩れてしまうということを前提としてわかっておく必要があります。喜ぶからという理由だけで与えるのは危険なこともあるのです。

しかし、「ドライフードを食べなくなった」「病気で食欲が落ちているので少しでも食べてほしい」などの理由でトッピングを考える飼い主さんも多いと思います。そこでトッピングするときの注意点を紹介します。

ドライフードに缶詰(ウェットフード)をトッピング
どちらもドッグフードなので、前述したような理由から基本は混ぜない方がいいですが、ドライフードが「総合栄養食」としているのに対して、ウェットフードはほとんどが「一般食」としていて、トッピングをすすめているものも多くあります。

ウェットフードをトッピングする場合は、カロリーオーバーにならないようにドライフードを減らしてトッピングするようにしてください。ただし、ドライフードを減らした分栄養素が足りなくなってしまうので、長期的に与えるのはNGです。あくまでも「ドライフードを食べない」などの対策として一時的に与えることを前提にしてください。

またウェットフードは、病気の犬や食欲が落ちてしまった老犬も食べるほど嗜好性の高いフードです。そのためウェットフードをトッピングするとそれでないと食べなくなったり、ウェットフードだけを食べたりすることもあるので、元気な犬の場合はあまりおすすめしません。

ドッグフードにささみをトッピング
ささみは高タンパクで低カロリーなので、トッピングの食材には適しています。ささみだけ食べてしまわないように、細かく刻んでドッグフードとよく混ぜて与えてください。ただし、いくら低カロリーでも与える量が多いとカロリーオーバーになってしまうので、注意が必要です。肥満気味の子にはドッグフードの量を減らしてください。

ドッグフードにヨーグルトをトッピング
ヨーグルトは無糖で低脂肪のものを与えます。量はドッグフードが真っ白になるほど入れてはいけません。ほんの少し、においがつく程度に入れましょう。ドッグフードは減らす必要ありません。

ドッグフードに野菜をトッピング
野菜をトッピングするとビタミン豊富で体にいいような気がしますが、ビタミンもドッグフードに含まれているので必要ありません。またミネラルを多く含むものもあるので、摂り過ぎると尿路結石のリスクになることもあります。トッピングする場合は少量を細かく刻んで与えてください。

また野菜をゆでたスープ(コンソメや鶏がらスープ、味付けをする前の野菜をゆでただけのもの)だけをドライフードに混ぜるのも、野菜の香りがついていて水分も摂れるので有効です。

注)玉ねぎやニラなど、犬に与えてはいけない食べ物をよく確認したうえでトッピングしてください。
詳細:ワンちゃんに与えてはダメな食べ物まとめ

【まとめ】ドッグフードを混ぜる・トッピング

基本的に犬は、ドッグフードと水を与えていればほかのものは与えなくても大丈夫ですが、コミュニケーションの一環としておやつやトッピングなどしたくなりますよね。愛犬の喜ぶ姿を見ることは、飼い主さんにとっても幸せを感じられることだと思います。

でも愛犬には一番に健康を望みますよね。前述したようなことを理解したうえで、トッピングなどをしてあげてほしいと思います。