愛犬にドッグフードを与えていて、ドッグフードが油っぽいと思ったことはありませんか?ニオイも食欲をそそるような美味しそうな香りとは程遠い、油のようなニオイがしませんか?
そこで今回は、ドッグフードの油と油抜きについてまとめました。油のことが気になっている方は必見です。
お品書き♪
ドッグフードの「酸化」について
油抜きの紹介をする前に、ドッグフードの「酸化」についてお話しておきます。
ドッグフードには通常油がコーティングされています。ドッグフードが油っぽいと感じるのはこのためです。これは犬の食いつきをよくするためや、皮膚や被毛に必要とされるためで、ドッグフードにはなくてはならないものです。
しかし、犬にいいとされる油は酸化しやすく、酸化すると動脈硬化やアレルギーなどのリスクを高め、また活性酸素を増加させるなど、たちまち犬に悪いものに変わってしまいます。安いドッグフードなど質の悪い油を使っているものはなおさらです。
ほとんどのドッグフードには酸化防止剤が使用されていますが、与えるために袋を開けただけでも酸化は始まってしまいます。保存状態によっても左右されるので注意が必要です。
ドッグフードが酸化するとどうなる?
具体的にドッグフードが酸化するとどうなるのでしょうか。
- ニオイが変わる
- フードが湿気る
- 油がベタベタして浮いてくる
- ドッグフードの質が変わる(悪くなる)
- 栄養価が低下する
- 犬の食いつきが悪くなる
ドッグフード油抜きのメリットは?
油抜きとは、コーティングしている油を取り除くことです。もちろん全部ではなく表面の空気にさらされた部分の油だけです。
油揚げなどを調理するときに油抜き(湯通し)すると、油臭さが抜けますよね。それと同じようなことです。
では油抜きをすることでどんなメリットがあるのでしょうか。
皮膚トラブル
アレルギーなどの皮膚のトラブルは、酸化した油が原因ともいわれています。酸化した(空気にさらされた)油を取り除くことで、皮膚トラブルを軽減する可能性があります。
ダイエット
油はダイエットの敵です。油抜きによって少しでも油分を減らすことはダイエットに効果的です。
ドッグフードの油抜き方法は?
油揚げを湯通しする要領で熱湯を回しかけるだけです。お湯に浸し過ぎると、ドッグフードの栄養素が抜け出すことも考えられるので、全体にお湯がかかるように浸すだけにしてください。
油抜きをしたあとは、よく冷ましてから与えるようにしてくださいね。
日頃ドッグフードをふやかして与えている場合は、油抜きしたあとにお湯を足してふやかしましょう。
油抜きに便利なアイテム
油抜きをする場合に使うと便利なアイテムを紹介します。
ザル | 100均で小さなものを買って、ドッグフード専用にしておくといいと思います。 |
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だし・お茶パック | 小型犬など少量の場合は、この大きさでも十分使えます。 |
三角コーナー用ネット | 油抜きに使用したあと、三角コーナー用に使えるので無駄がなく便利です。 |
酸化を防ぐドッグフードの保存方法
ドッグフードは空気に触れることで酸化が進みます。酸化を防ぐにはできるだけ袋(容器)の開け閉めの回数を減らすことが一番効果的です。
また、ドッグフードのタイプで保存方法が変わってきます。タイプ別に見ていきましょう。
ドライタイプ
開け口にジッパーがついている袋の場合は、使用したあとできるだけ中の空気を抜いてジッパーをしっかり閉めてください。ジッパーがついていないタイプの場合は、ほかの密閉できる容器に移し替えて保存することをおすすめします。輪ゴムやクリップで簡単に閉じているだけだと、隙間から空気が入ってしまいます。
一番好ましいのは、新しくドッグフードを開封したときに何食分か(1食分ずつならなおいい)に小分けして、ジップロックなどの袋に保存する方法です。どうしても与えるときには空気にさらすことになるので、小分けすることでその回数を極力抑えることできます。
密閉したあとは、温度差が少なく直射日光の当たらない場所で常温保存します。
半生タイプ
ドッグフードは水分含有量が多いほど酸化しやすくなっています。半生タイプはドライタイプより水分含有量が多いので酸化しやすいため、はじめから小分けで売られていることが多いです。開封後はタッパーなどの容器に入れて冷蔵庫に保存し、できるだけ早く消費することをおすすめします。
ウェットタイプ
ウェットタイプは一番水分含有量が多いドッグフードです。缶詰などで売られていて未開封では保存期間が長いですが、一度開封すると保存がききません。食べ残しは密閉容器に移し替えて冷蔵庫に保存し、2日以内に消費しましょう。
ドッグフードの油抜きまとめ
ドライタイプのドッグフードは開封しても1~3ヶ月は日持ちするので、ドッグフードが酸化するというのは、知らなかった人も多いのではないでしょうか。
特に最近多くなってきた無添加といわれるドッグフードは、酸化防止剤に天然成分が使われていることが多く、合成添加物が使われているものよりも酸化が早いといわれます。保存方法に気を配り、消費期限以内でもできるだけ早く使いきるようにしましょう。