サルモネラ菌がドッグフードに入っていたらどうなるの?!安全なドッグフードの選び方は?

サルモネラ菌がドッグフードに

だいぶ前に日本では、サルモネラ菌に大量感染したニュースとなり、その際に、今まで聞いたこともなかった方が多いであろうサルモネラ菌という言葉を知るようになった方も多いでしょう。
今やだれでも知っていると思われる菌、サルモネラ菌がドッグフードに入っていたというニュースが最近では話題になりましたが、サルモネラ菌とは何か、サルモネラ菌で犬は死んでしまうのか、そして、安全なドッグフードの選び方などについてもご紹介していきたいと思います。

サルモネラ菌って何?

サルモネラ菌というものが体にとって良いものではないということはわかるでしょうが、どんなものなのか詳しく知らないという方は多いはずですので、まずはサルモネラ菌について押さえましょう。

サルモネラ菌とは、人をはじめとし、牛や豚やにわとりなどの家畜の腸内、また、河川や下水など私たちの身の回りに意外と多く生息していている細菌です。
その種類はなんと、2,500種類以上もあり、「サルモネラ菌」と、一概に言われているものも、それぞれ特徴が異なっています。
さらに、サルモネラ菌をもっているネズミやハエ、ゴキブリ、それに飼っている方もおお犬や猫、カメなどのペットからの感染にも注意しなければなりません。

サルモネラ菌の特徴は、少量の菌でも食中毒になってしまうということ、そして、乾燥に強い性質を持っていることが挙げられます。
つまり、冬などの乾燥した時期にはサルモネラ菌の増殖も増える傾向にあるといえるでしょう。

ドッグフードに入っていたサルモネラ菌で犬が死亡?!

ドッグフードからサルモネラ菌が検出され、これによって犬が死亡したという事故が起こりました。
その詳細を詳しくご紹介しましょう。

まず、サルモネラ菌が検出されたドッグフードの名前は、生活クラブ連合会の「犬・猫用ササミ姿干し 無塩」という商品でした。
以下のものが商品画像となります(ニュースでも報道されているので、見覚えのある方も多いはずです)。

犬・猫用ササミ姿干し 無塩

ちなみに、この商品は、サルモネラ菌が検出されてからは販売を一切中止していますので、ご安心ください。

ここで1番チェックしなければならないポイントが、1番サルモネラ菌が入りやすい場所、そう、生産場所である工場なのです。
では、どういった工場なのかを見ていきましょう。

企業名 株式会社ノースペット
代表者名 伊藤敬久
工場所在地 北海道夕張郡栗山町旭台1番地59
電話番号 0123-72-2211
製造品目 ペット用のおやつ(ジャーキー、干し肉、ビスケット)

北海道の夕張にある工場ということで、イメージとしては農作物が豊富にとれる美しい自然がある場所ですから、サルモネラ菌など商品に混入しないというような先入観を持ってしまいますよね。
もちろん、あなたの家族の一員である愛犬に食べさせるものですから、工場でもしっかりと安全に考慮しながら製造してきました。
ところが、生活くれ部連合会の会員向けに作っていたこのドッグフードから、サルモネラ菌や大腸菌群が検出されていたことが2019年8月23日に判明しました。
これによって、14匹の犬が死亡してしまったのです。

もちろん、この後に工場を色々と検査することになります。
わかったのは、O7群というグループのサルモネラ菌が検出されたということで、このサルモネラ菌は、幼いペットや老犬・老描、それに免疫力が落ちているペットに与えると、健康に被害を与える可能性があるもので、このO7群のサルモネラ菌が今回のペットの健康被害の要因になった可能性があるという見方をしています。
「見方」なので、これがはっきりとした原因だとは言えない所が怖いですよね。
また、外部からの検査機関などが徹底的に向上を調査したのですが、やはり、ここでも原因の特定ができず、2019年11月現在もその状況は変わっていません。

残念ながらペットを亡くされた方に関しては、ノースペットがそれぞれのお宅を訪問して謝罪へ出向いたり、治療費をすべて負担しました。
ノースペットは今後、微生物検査を出荷前に義務付けること、さらには加工食品と同じような自社基準の規定など、今までよりもさらに厳しく商品をチェックしていくという決意をしています。

ペットフードは食べ物じゃない?!

このように、ご紹介したドッグフードからサルモネラ菌が検出された理由はいまだにわかっていませんが、1つだけ懸念点があります。
それは、一体何なのでしょうか。

ドッグフードを含めたペットフードは、実は、食品ではなく、生活用品として扱われているというのをご存知でしたか。
もちろん、生活クラブ連合会でも、今回のペットフードを「生活用品」と、位置付けていて、生活用品という基準から見て、問題のない最近基準だったのです。
ですから、今後の目標に「加工食品と同じような自社基準の規定など、今までよりもさらに厳しく商品をチェック」と、ドライフードの位置づけを知らない一般市民には違和感ある文面になっているのです。
生活用品には熱処理基準などもありませんから、今回のケースもそれを行っていなかった可能性があります。
しかし、それも法律的には問題はないのです。
愛犬を飼っていて、市販、もしくはインターネットで販売されチエルドッグフードを愛犬に食べさせているという方は、現時点で、日本ではペットフードは生活用品として扱われているということを覚えておいてください。

遺失物入りドッグフードを避けられる!安全なドッグフードの選び方は?

今回はサルモネラ菌がドッグフードから検出されましたが、世界的に見れば、それ以外にも犬の体に危害を与えるような物質が含まれていたなんていうニュースは度々耳にしますよね。
そこで、遺失物が入っていないドッグフードを避けるためにはどんなドッグフードの選び方をすれば良いのかご紹介したいと思います。

ISOやGMP認定工場など、「安全」な工場で生産されているものを選ぶ
国内で言えば、ISOやGMP認定された工場などで生産されたものを選びましょう。
こういった工場は、厳しい審査をクリアした安全性の高い工場で、生産から出荷まで安全チェックを怠りません。
そのため、万が一何かしらの遺失物が混入していても、早期発見でき、その場で製造を中止できるので、愛犬に危険な商品が行き渡ることはありません。

国産にこだわらない!
もしかしたら、これが1番需要なことかもしれません。
というのも、どうも日本人は国産が素晴らしいと、思っている方が多いのですが、ドッグフードに関して、日本は世界的に見てペット後進国です。
他の国では危険視されている物質が含まれている場合も多々あるため、もっと世界のドッグフードにも注目しましょう。
ドイツやイギリス、それに、スウェーデンは、ペット先進国であり、ドッグフード生産時の基準も、日本のそれよりはるかに厳しいものとなっています。

安全性抜群!おすすめのドッグフード3選を発表!

安全な工場や環境で作られていることが保証されているドッグフードがいくつかあります。
その中でもおすすめのものをここでは3つご紹介していきたいと思いますので、安全なドッグフードを愛犬にあげたいという方は必見です。

アランズ ナチュラルドッグフード
ナチュラルドッグフード
ペット先進国の1つであるイギリスで製造されている、まさにナチュラルなドッグフードが、このアランズナチュラルドッグフードです。
小麦、大豆、乳製品や牛豚肉を不使用という、他のドッグフードにはあまり見られない特徴を持っていますが、なんと、使用されている原材料も10種類以下なのです。
アレルギー体質のワンちゃんにもこれなら安心して食べさせることができますし、何よりも、原材料が10種類以下ということと、ラム肉をメインの原料に使用しているので、サルモネラ菌の混入も防げるというわけです。
もちろん、人工添加物も一切使用していないので、体に優しいドッグフードです。
そして、気になる製造過程ですが、欧州ペットフード工業会連合の厳しい基準を満たした安心安全の工場で作られているので安心です。

モグワンドッグフード チキン&サーモン
モグワンドッグフード
愛用者も多いドッグフードの1つなので、あなたもきっとご存知でしょう、そう、モグワンです。
日本の獣医師のほとんどが推奨しているドッグフードで、品質管理も徹底しています。
グレインフリーで着色料や香料は一切使用していません。
良質なたんぱく質が50%以上も含まれていて、ヒューマングレードの原材料を使用したドッグフードは、ペット先進国であるイギリスで製造されています。
こちらも、アランズナチュラルドッグフード同様、欧州ペットフード工業会連合の厳しい基準をクリアした工場で生産されているので、品質に自信を持っています。
原材料も、工場に届いた時点で品質テストを行うなど、ドッグフードのクオリティのキープに力を注いでいます。

Biomill
スイスで生まれたスーパープレミアムドッグフードは、最新の研究に基づいたレシピで作られている、まさに「次世代ドッグフード」ともいえる商品となっています。
無添加であることはもちろんのこと、遺伝子組み換え食品も一切使用していない、安心安全の製品です。
使用されている原料はすべて検査を通過したヒューマングレードのものですから、愛犬の体にもうれしいドッグフードとなっていますし、生産工場は、1つの工場ですべてを製造していて、最高レベルをキープしているのでご安心ください。

愛犬の安全を守るには、「安全な」工場で製造されたドッグフードを!

愛犬に安心して与えられるドッグフードの選び方は、安全な場所で製造されているということを確認することです。
世界で認められた安全基準を満たす工場で製造されたヒューマングレードや無添加のドッグフードを選べば安心です。
国産ドッグフード=安心という考えは捨て、世界には日本以上に安全な上記のようなドッグフードがたくさんありますので、そういったものに目を向けてみてくださいね。