愛犬に飲ませてOK(大丈夫)な飲み物/NG(危険)な飲み物は?NGドリンクの危険性など解説

犬に飲ませてはいけない飲み物

世の中にはたくさんの食べ物や飲み物がありますし、おいしそうなものを見つけたら、私たちも食べたいとか飲みたいとか思ってしまいますよね。
あなたの愛犬も、あなたがおいしそうな飲み物を飲んでいる時におねだりすることもあるはずです。
では、愛犬には人間が飲めるどんな飲み物も与えて問題ないのでしょうか。
ここでは、犬にとって危険な飲み物とOKな飲み物をご紹介していきたいと思います。

犬に与えてはいけない飲み物なんてあるの?

大きくくくれば、人間も犬も同じ「哺乳類」ですから、同じようなものを食べて、同じようなものを飲んでも大丈夫だろうと思う方もいるかもしれません。
では、本当にそうなのでしょうか。

人間と犬は同じ哺乳類ですが、そもそも育っている環境が異なりますし、体の作りも異なるわけです。
ということで、もちろん、犬に与えてはいけない食べ物もあれば、飲み物もあります。

犬に与えてはいけない飲み物を飲んだ犬がどうなってしまったのか、そういった動画がありますので、そちらをご紹介しましょう。

これは飲み物を飲んでいる動画ではないのですが、海外であった話で、飼い主さんが愛犬(愛犬とこの場合言えるのか微妙ですが)に1年もの間コーラを与え続けました。
元々この犬は老犬だったということもあるのですが、人間の1日に必要な糖分以上の糖分が含まれているコーラを飲ませ続けことにより、愛犬の歯はほとんど抜歯しなければいけない羽目になってしまいました。

例えば、世界一のコーラ消費国として知られているメキシコですが(アメリカではありません!)、メキシコ人のほとんどが、1日かなりの量のコーラを飲みます。
600ml(500mlではありません)ペットボトルを片手に通勤する姿がよく見かけられますし、家族一緒に暮らしている方が多いので、そこには2.5リットルボトルが数本常に用意されているという光家が見受けられ、老若男女問わず飲みます(赤ちゃんにも哺乳瓶で与えているのです!)。
それでも、この犬のように抜歯する必要はありません。
ちょっと例えが極端になりましたが、人間と犬が飲めるものと飲めないものは異なり、体への影響も異なるということがお分かりいただけたかと思います。
ただし、ご存知の通り、決してコーラも人間にとって体に良いものではありません。

犬にとって危険な飲み物一覧と危険レベルを発表!

犬にとって危険な飲み物を危険レベル別にまずは発表させていただきます。

危険レベル 犬にとって危険な飲み物
レベル4~5 アルコール類
ココア(ホット)チョコレート
レベル3 コーヒー
緑茶
炭酸飲料
牛乳を含む乳製品
ジュース
レベル1~2 ミネラルウォーター
味噌汁

おそらく、これを見た瞬間に、普通の方であれば「いや、これは誰もあげないよ」と、思われるでしょう。
しかし、動画の例にもあるように、犬に与えるべきではない飲み物を与えている飼い主もいるのです。
では、これらの飲み物が、どのような危険性を犬にもたらすのか、次項以降で触れていきたいと思います。

アルコール類はなぜ犬にとって危険な飲み物なの?

普通に考えて、アルコール類を犬にあげる飼い主はいないと思いますが、中には、「夜中に吠え続けるから眠らせるため」などと、使用する方もいるかもしれません。
しかし、人間と同じように、アルコールは中毒症状を起こす可能性がある成分ですから、絶対に与えないでください。
そもそも、犬にはアルコールを処理する酵素がないため、飲んではいけないのです。
もし飲んだら、人間の急性アルコール中毒のように、中毒症を起こすと、嘔吐や下痢、呼吸困難などの症状が出ますし、まれに死に至るケースもあるので、十分に気をつけてください。

犬にとってココアがなぜそんなに危険なの?

そもそも、犬にとって危険な食べ物の中にチョコレートが含まれています。
ココアの原料はチョコレート(カカオ)ですから、当然、これも危険視されるのですが、その理由はなぜでしょうか。

カカオに含まれているテオブロミンという成分が、中枢神経を刺激して中毒を起こしてしまうというのが、ココアやホットチョコレートの危険な点なのです。
この際に起こり得る症状は、興奮、不安、嘔吐、下痢、多尿、痙攣や呼吸停止などと同時に、突然死を引き起こしてしまう可能性があるので、絶対に避けてください。
また、ミルクココアなどとうたっているものに関しては、乳製品が含まれているはずです。
犬は年齢を重ねていくと、乳製品をうまく消化する機能が劣化してくれるため、この場合、ダブルで犬の体に負担がかかってしまうので、危険レベルはアップします。

人間にも良くないけど、犬にも良くないカフェイン飲料
人間にとってもよくありませんが、人間にとってはさほど体に影響はない(覚醒作用はありますが、それも比較的カフェインに敏感な方だけといえるでしょう)成分、カフェインが含まれている飲みものです。
これらはどうして犬にとって危険な飲み物となるのでしょうか。

カフェインは脳を興奮させる働きを持つ、精神刺激薬の1つともされているのは、あなたもご存知の通りです。
カフェインはアデノシンという鎮静作用を持った化合物に似た構造をしているため、細胞のアデノシン受容体に取りついてアデノシンの結合を阻止しようとします。
これによって、元々アデノシンのもつ働きであった鎮静作用が阻害されてしまうため、覚醒作用が起こります。解熱鎮痛作用という良い効果ももたらす半面、利尿作用(これも良い効果になり得ますが)で脱水症状を起こしやすくもなります。
犬がカフェインを摂取することで、ダイレクトに心筋と中枢神経系を刺激してしまう恐れがあるため、危険なのです。

ちなみに、カフェイン飲料ですが、コーヒーやお茶はよく知られている通りです。
他にもありますので、以下にカフェインが含まれている飲み物と、その含有量をご紹介しておきますね。

  • 玉露160㎎(茶葉10gにお湯(60度)60mlをプラスし、2分半浸出)
  • エスプレッソコーヒー140㎎
  • ドリップコーヒー135㎎
  • インスタントコーヒー60㎎(粉末2gと熱湯140㏄に対して)
  • 栄養ドリンク50㎎
  • ココア45㎎
  • 紅茶、抹茶30㎎
  • 煎茶、ウーロン茶、ほうじ茶20㎎
  • コーラ(などの炭酸飲料)10㎎

こちらで注目していただきたいのは、ココアです。
そう、ココアは、チョコレート、それにカフェイン、また、場合によっては乳製品という、犬にとってトリプルで危険な成分が配合されているために、危険度が非常に高い飲み物だということがお分かりいただけたかと思います。
そして、ご存知ない方も実は多いのですが、コーラやスプライトなどの炭酸飲料には、一般的にカフェインが含まれています(ノンカフェインと記載されていない限り)。
さらに、コーヒーやお茶とは異なり、糖分もたっぷりと含まれていますので、危険性はコーヒーやお茶以上となるので(動画をご覧いただいたらお判りの通り)、絶対に宛てないようにしましょう。

ちなみに、夏になると(もしくは、年がら年中常備されている方も多いかと思いますが)どの家庭でも常備されている麦茶が含まれていませんよね。
そもそも、麦茶は「葉っぱ」から作られているものではありませんから、カフェインは含まれていません。
ところが、後程ご紹介しますが、人間にとっては嬉しい成分、ミネラルが豊富に含まれています。
それが犬に害を及ぼすので、こちらも絶対に愛犬に与えないようにしてください。

牛乳などの乳製品はネコなら良いけど犬は無し?!

ネコには牛乳という図をイメージされる方は多いですよね。
そのネコと対比されるのが犬ですから、犬にも牛乳はOKだろう、そして、生まれた時にはお母さんのお乳を吸っているという点でも、問題なさそうですが、これが実は問題ありなのです。

犬は成長するにつれて、乳製品を消化する働きを持つ酵素が不足してしまうという働きがあるのです。
そのため、体の中で乳製品を消化する機能が低下してしまうことによって、乳製品を食べたり飲んだりすると、嘔吐や下痢、お腹の不調などの乳糖不耐症の兆候を示す可能性が高くなります。
ですので、牛乳をはじめとした乳製品の飲み物、食べ物は与えないようにしてください。
そういわれると、上記のような画像の光景を実際に見たことがないという方は多いのではないでしょうか。

危険レベル1~2の飲み物は何が悪い?

味噌汁は毎日飲めと言われるほど健康に良いもの、ミネラルウォーターも不純物が入っていないので人間にとっては体に良いとされていますが、これらの何が犬に悪影響を与えるのでしょうか。

まず、味噌汁ですが、最近が発生しないよう、添加物のソルビン酸カリウムが使われている可能性があり、これが犬の体に危害を加えたり、量によっては死に至るケースもあるためです。
また、ミネラルウォーターも体に良さそうだと思いますが、マグネシウムやカルシウムが含まれていて、その含有量で硬度が変わります。
硬水だと、犬の体ではミネラル分を上手に分解できないので、尿結石を引き起こす可能性があるので注意が必要です。

犬にOKな飲み物一覧を発表!

では、犬にとってOKな飲み物とはどんなものなのか、それをご紹介したいと思います。

犬が飲んでもOKな飲み物 理由
水道水 日本のものは品質が良いです。怖いなら1度沸騰させたものを与えましょう
甘酒 もちろんノンアル・無添加で。腸内環境改善に期待できます
アーモンドミルク 牛乳ではありません。食物繊維が豊富なので、便秘な愛犬におすすめ
たんぽぽ茶 ノンカフェインで妊婦さんにも人気のお茶は、犬にもヘルシー
犬用ドリンク 犬用とあるモノなら犬のために造られているので問題なく飲めます

愛犬には水道水と犬用ドリンクがベスト!

愛犬に特別なドリンクを与える必要はありません。
なぜなら犬は人間のような鋭い味覚を持っていないこと、そして、その割には、体がダメな飲み物には拒否反応を起こしやすいためです。
こちらを参考に、愛犬にふさわしい飲み物を与え、愛犬の健康と幸せを守ってあげましょう。