シニア・老犬・高齢犬におすすめのドッグフードと選び方のポイントは?必要な栄養素は?

シニアドッグフード

人間も、年齢を重ねるごとに食欲が落ちたり、食べ物の嗜好が変わる場合も多々あります。
また、そうでなくても、年齢に合わせた食べ物にしないと、体に支障をきたしてしまう恐れもありますよね。
それは犬も同じことです。
若い犬が食べる物を老犬が食べたら、体に合わないことも多々あります。
そこで、ここでは、シニア/老犬/高齢犬におすすめのドッグフードをご紹介すると同時に、どんな選び方をすれば良いのかについて見ていきましょう。

成犬用とシニア用のドッグフードの違いって何?

成犬用とシニア用とでドッグフードの種類はわかれていますが、この違いは一体何なのでしょうか。

シニア犬用のドッグフードは、高血圧を抑えるために塩分が控えめになっていたり、腎機能の低下を考慮して過剰にタンパク質を含まないように作られています。
また、老化を防ぐために種々の抗酸化成分(ビタミンEなど)が配合されているものが多いです。
愛犬の体型や健康状態に問題がないのであれば、成犬用のドッグフードを与え続けても問題はありません。
しかし、愛犬が痩せてきているなと感じた時には、エネルギー密度が高いドッグフードをに変更してあげる必要があります。

シニア/老犬/高齢犬のドッグフード選びのポイントは?

シニア/老犬/高齢犬に与えるドッグフードを選ぶ際にはどんなポイントをチェックすればよいのか見ていきましょう。

対象年齢に合ったドッグフードを選ぼう
それぞれのドッグフードには対象年齢が記載されています。
あなたの愛犬がその対象年齢であることを確認してください。
記載の仕方は、「高齢犬用」「シニア犬用」などと大雑把な表示をしているものもありますが、具体的に「7歳以上」「13歳以上」などと、細かく年齢で分けているメーカーもあるので、愛犬の年齢に合ったものを選びましょう。

体のタイプに合わせて選ぼう
シニア/老犬/高齢犬というくくりで同じにしてしまうのではなく、その中でも、愛犬がどのタイプかをしっかりと見極めてください。
例えば、以下のようなものがあります。

1:老齢初期のちょっと肥満傾向のある犬
老齢初期では基礎代謝が低下するため、それに伴い、肥満になる犬が増える傾向にあります。
肥満になると、関節や心臓など様々な臓器に悪影響を及ぼす恐れがあることは知られている通りで、こういった時期に愛犬がいるようであれば、ドッグフードのカロリー量が控えめになっているものを選びましょう。
成犬期のドッグフードを続ける際には、カロリー量を最大30%程度減らす必要がある場合もあります。

2:老齢後期の痩せ気味の犬
老齢後期になると、味覚や嗅覚が低下し、歯周病により食欲が低下するだけでなく、胃腸の消化吸収機能も衰えて痩せてしまう犬が増えます。
こいいった時期には、少しでもエネルギーを与えることができるエネルギー密度の高いドッグフードを選んでください。
また、歯が悪くなり、硬いものが食べられない犬もいるので、水分でふやかしたり、ウェットフードにするというのも一つの手です。

3:持病を抱えている犬
高齢になってくると、持病を抱える愛犬も多くなります。
その際には薬だけでなく、療法食も重要となるので、栄養学的サポートで持病の進行を防いだり、症状を緩和ることもできます。
ただし、療法食は獣医師の処方が必要なドッグフードなので、必ず獣医師の指示に従って与えるようにしてください。
自己判断で与えられた療法食によって、かえって体を悪くしてしまう犬もいますので注意が必要です。

総合栄養食であると良い
ドッグフードには総合栄養食と副食・一般食という2つのタイプがありますが、老犬には総合栄養食を選んであげましょう。
そういうタイプのドッグフードを選ぶことで、愛犬がバランスよく栄養を摂れるからです(特に高齢の場合は栄養バランスが悪く、体調悪化をもたらしやすいので)。
総合栄養食はそのフードだけで、犬の成長段階に合わせた必要な栄養が摂れるように作られているので、飼い主さんにとっても便利ですよね。
総合栄養食とお水があれば、きちんと健康をキープできるというのも安心です。

ウェットタイプのシニア犬向けおすすめドッグフードを発表!

ドッグフードには大きく分けてウェットタイプとドライタイプのものがありますが、ここでは、シニア/老犬/高齢犬向けにおすすめのウェットタイプドッグフードをいくつかご紹介したいと思います。

まず、愛犬が健康でドライタイプのドッグフードをいつも問題なく食べているなら、あえてウェットタイプにする必要はありません。
しかし、愛犬の水を飲む量が少ないとか、食欲が落ちている、それに、高齢で硬いものを噛めなくなっているという時にウェットタイプのドッグフードはおすすめです。
また、ドライタイプのものよりも香りが良いので、食いつきがよくなりやすいという特徴もあります。
それでは、おすすめのウェットタイプドッグフードを見ていきましょう。

デビフペット シニア犬の食事 ささみ&軟骨
鶏ささみをベースにしたウェットフードで、豚軟骨をミックスし、食べやすいミンチ状に仕上げています。
老化防止にも効果的なDHAなどが含まれており、国産で保存料や着色料、発色剤の添加物は一切使用していないというのも安心ですよね。

鶏ささみ、鶏肉、豚軟骨、鶏レバー、グラニュー糖、大豆油、キャベツエキス、DHA含有精製魚油、グルコサミン塩酸塩、増粘多糖類、ミネラル類、ビタミン類デビフペットのホームページより抜粋

カロリー 100gあたり95kcal
生産国 日本

ブッチ・ジャパン ブッチ(ブラック・レーベル、ホワイト・レーベル、ブルー・レーベル)
どの犬種にも年齢にも対応しているので、色々な種類や色々な年齢の犬を飼っているという方もこれ1つでドッグフードは完璧です。
ニュージーランドという羊の方が人間よりも多い国で生産されたドッグフードは、無添加にもこだわっているので、健康が気になる老犬の体にもうれしいものとなっています。

ブラック・レーベル原材料
ビーフ33%、ラム25%、チキン18.5%、2%以上~10%未満(魚(サバand/or マグロ)、野菜類(ニンジン、コーン、エンドウ豆)、大豆、ココナッツ、米(破砕・ゆで)、1%~1%未満【凝固剤(カラギーナン、ローカストビーンガム、カシアガム、グアーガム)、ケルプ、天然香料、ビタミン・ミネラル類(ビタミンD、E、Ca、塩化コリン、タウリン、亜鉛、鉄、チアミン、銅、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、葉酸)

ホワイト・レーベル原材料
チキン80%、2%以上~10%未満【野菜類(ニンジン、コーン、エンドウ豆)、大豆、トウモロコシ種皮、米(破砕・ゆで)、魚(サバand/or マグロ)】、1%~1%未満【凝固剤(カラギーナン、ローカストビーンガム、カシアガム、グアーガム)、ココナッツオイル、ケルプ、天然香料、ビタミン・ミネラル類(ビタミンD,E、Ca、塩化コリン、タウリン、亜鉛、鉄、チアミン、銅、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、葉酸)

ブルー・レーベル原材料
チキン67%、魚(サバand/or マグロ)25%、2%以上~10%未満【米(破砕・ゆで)、ココナッツ】、1%~1%未満【パセリ、凝固剤(カラギーナン、ローカストビーンガム、カシアガム、グアーガム)、ケルプ、ユッカ、ビタミン・ミネラル類(ビタミンD,E、Ca、塩化コリン、タウリン、亜鉛、鉄、チアミン、銅、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、葉酸)ブッチのホームページより抜粋

カロリー 100gあたり121.4kcal~
生産国 ニュージーランド

K9ナチュラル プレミアム缶 ラムフィースト
こちらもニュージーランド産で、穀物やジャガイモなどのアレルギー素材がフリーとなっています。
そのまま与えても良し、ドライドッグフードと混ぜてあげるも良しと、味を変えることができるのもおすすめのポイントです。
もちろん、全年齢、全犬種対応となっています。

子羊肉、レバー(子羊)、心臓(子羊)、グリーントライプ(子羊)、血(子羊)、卵、脾臓(子羊)、腎臓(子羊)、骨(子羊)、ひまわり油、フラックスシードフレーク、昆布、ニュージーランド緑イ貝、かぼちゃ、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、硫酸カリウム、乾燥昆布、りんご、洋なし、塩化ナトリウム、ビタミンE、プロティネイト亜鉛、プロティネイト鉄、酸化マグネシウム、セレン酵母、プロティネイト銅、プロティネイトマンガン、ベータカロチン、ビタミンB1、ビタミンD3、水K9ナチュラルのホームページより抜粋

カロリー 100gあたり137.4kcal
生産国 ニュージーランド

ドライタイプのシニア犬向けおすすめドッグフードを発表!

ウェットタイプよりもドライタイプ派だという飼い主さんも多いかと思いますので、ここではシニア/老犬/高齢犬に向けたおすすめのドライタイプドッグフードをいくつかご紹介したいと思います。

ポイントとしては、高齢の犬は葉が弱っていることが多いので、小粒タイプ(小型犬や幼犬が食べるようなもの)のものを選んであげると、歯にも優しく、ドッグフードがのどに詰まるなどの誤飲も防げます。

モグワンドッグフード チキン&サーモン
大人気のドッグフードなので、既に与えているという飼い主さんも多いでしょう。
モグワンのドッグフードは、穀物フリーのプレミアムドッグフードで、高たんぱく質、低カロリーとなっていて、ダイエットしたいワンちゃんはもちろん、老齢初期のワンちゃんにもご利用いただけます。

チキン&サーモン56%(チキン生肉21%、生サーモン12%、乾燥チキン12%、乾燥サーモン7%、チキングレイビー2%、サーモンオイル2%)サツマイモ、えんどう豆、レンズ豆、ひよこ豆、ビール酵母、アルファルファ、ミネラル類などモグワンのホームページより抜粋

カロリー 100gあたり344kcal
生産国 イギリス

ソルビダ(室内飼育7歳以上用)
オーガニック素材にこだわって作られたドッグフードで、様々な野菜や果物が豊富に含まれたバランスの良いヘルシーなシニア用ドッグフードとなっています。
着色料や合成調味料、保存料などの添加物は一切使用していないのも安心なグレインフリーのプレミアムドッグフードです。

オーガニックチキン生肉、乾燥チキン、オーガニック乾燥豆類、オーガニックエンドウ豆粉、オーガニック乾燥ヒヨコ豆、オーガニックタピオカ粉、オーガニック乾燥アルファルファ、オーガニック挽き割りフラックスシード、天然フレーバー、鶏脂肪*、乾燥サーモン、オーガニック乾燥ジャガイモ、エンドウ豆でんぷん、乾燥トマト繊維、オーガニック乾燥ケルプ、オーガニック乾燥リンゴ、オーガニックひまわり油*、乾燥ビール酵母、サーモンオイル*、チキン軟骨(グルコサミン、コンドロイチン源)、ミネラル類(亜鉛、鉄、銅、コバルト、マンガン、食塩、ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)、塩化カリウム、タウリン、オーガニックひまわりの種、乾燥かぼちゃ、乾燥ブルーベリー、オーガニック乾燥にんじん、乾燥ブロッコリー、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖源)、ビタミン類などソルビダのホームページより抜粋

カロリー 100gあたり330kcal
生産国 アメリカ合衆国

レガリエドッグフード
国産無添加、さらには獣医師の監修によって生まれたグレインフリーでヒューマングレードのドッグフードは、小型犬を対象としているので、小粒タイプになっており、老犬にも食べやすいタイプです。
オールステージ対応なので、4ヶ月の幼犬から老犬でも安心して食べられます。

生肉(九州産鶏肉)、牛肉(ニュージーランドかオーストラリア)、魚(金沢港)、鶏レバー(日本)、ジャガイモ(アメリカ)、さつまいも(日本)、ヤシ粉末(フィリピン)、豚油かす(日本)、カツオとマグロの魚粉(日本)、ひよこ豆(アメリカ)、アルファルファ(アメリカ)、ひまわり油(日本)、ごま油(日本)、りんご(日本)、トマト(日本)、醤油(日本)、マグロオイル(日本)、乳清(日本)、脱脂粉乳(日本)、カルシウム粉末(日本)、アミノ酸類、クランベリー(アメリカ)、海草(ノルウェー)、フラクトオリゴ糖(日本)、乳酸菌(日本)、ビタミン類、ミネラル類レガリエのホームページより抜粋

カロリー 100gあたり384kcal
生産国 日本

シニア/老犬/高齢犬は健康状態に合わせたドッグフードを選ぼう!

シニア/老犬/高齢犬は健康状態(体の状態)に合わせたドッグフードを選んであげることが第一です。
高齢の愛犬には、上記でご紹介したようなおすすめのドッグフードを与えてあげれば、栄養バランスも良く、食べやすいので、ぜひ参考にしてくださいね。