尿路結石予防とケアにおすすめのドッグフードと尿路結石の原因をチェック!

犬の尿路結石

尿路結石という病気の名前は聞いたことがあるかと思います。
この病気にかかってしまう犬もいて、犬にとっても、それを見ている飼い主さんにとっても苦痛なものとなります。
では、この尿路結石とは一体どんな病気なのか、どんな犬がなりやすいのかということ以外にも、尿路結石の際におすすめのドッグフードなど、尿路結石にかかわる様々なことをお伝えしていきたいと思います。

尿路結石って何?

尿路結石という名前は聞いたことがあっても、詳しくはどういったものかわからないという方のために、尿路結石についてご紹介しましょう。

尿路結石とは、尿が作られて体外に排泄されるまでの尿路(腎臓→尿管→膀胱→尿道)に石ができ、血尿や頻尿、排尿困難などの症状が起こる病気です。
この病気は体外からできるものではなく、体内でできるものです。
その発祥経緯は、尿の中にマグネシウムやカルシウム、リン、シュウ酸などのミネラル分が過剰に排泄されてしまい、その尿が溜まった状態になる場所で石が作られるという流れです。

尿路結石になってしまう原因は?

では、なぜ尿路結石になってしまうのか、その原因についても迫ってみましょう。

尿路結石になってしまう原因にはいくつかありますが、主に以下のようなものが挙げられます。

  • 食生活の乱れ(食事がアンバランス)
  • 飲む水量
  • ストレス
  • 細菌による感染
  • 肝機能の低下
  • 体質

思い当たる節がある場合には、すぐさまそれを改善していくということも必要ですが、自己判断よりも、こういう時には動物病院で診察してもらうのが1番です。
適当な対処法を教えてもらえます。

尿路結石の時にはどんな症状になるの?

尿路結石にかかってしまった犬はどんな症状をもたらすのか、これを覚えておくと、あなたの愛犬が尿路結石かどうかの判断もできますので、押さえておきましょう。

無症状
実は症状が出ない犬というのもかなりいるのです。
ですから、健康そうに見えていても定期的に病院でチェックすることがおすすめです。
そうすれば、尿路結石があるかどうか以外にも、健康をキープするのに役立ちますよ。

トイレの回数が多くなる
頻尿になってしまうことがあります。

・尿が出にくくなる
逆に結石が尿路で詰まってしまうため、尿が出にくくなるという症状も出てきます。
(尿が全然出なくなる犬もいるので、その場合は尿路に結石がたまっているということになりますから、すぐさま動物病院に連れていってください)

血尿
尿に血が混じったものが出てきます。

排尿痛
排尿する際に痛みでキャンキャン鳴きます(ちょうど人間が膀胱炎になった時のように)。

気力がない
体調が芳しくないため、どことなくいつもよりも元気がない状態になります。

尿路結石はどんな犬がなりやすいの?

尿路結石にかかりやすい犬種というのがありますので、あなたの愛犬がそうではないか、ここでチェックしていきましょう。

  • ダルメシアン
  • ミニチュア・シュナウザー
  • ヨークシャー・テリア
  • シー・ズー
  • ラサアプソ
  • ブルドッグ
  • ダックスフンド
  • キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

これらの犬が尿路結石にかかりやすいとされています。
さらに、犬種によって尿路結石のタイプ(見た目も形も異なる結石が犬種によってできます)も異なっているので、それについても見ていきましょう。

シュウ酸カルシウム
ミニチュア・シュナウザー、ヨークシャー・テリア、シー・ズー

尿酸塩
ダルメシアン

尿酸塩、シスチン
ブルドッグ

シスチン
ダックスフンド

キサンチン
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

これ以外にも、性別による違いなどもあります。

尿路結石の予防法は?

愛犬が病気にかかるのは絶対に避けたい所ですが、尿路結石はどのように予防することができるのでしょうか。

水分をしっかりと補給する
人間も水分が不足すると病気にかかりやすいといわれますよね。
同じ哺乳類である犬だって同じことで、水分をあまりとらないと、尿路結石にかかるおそれがあるため、日頃から水分を与えることと、夏場などはいつも以上に水分を補給させることを意識しましょう。

ストレスを軽減する
犬が何でストレスを抱えているのか、正確なことはもちろん話すことができない動物ですからわかりません。
しかし、その原因はさほど多くないと考えられるでしょう。
例えば、食事がストレスだったり、寒さや暑さ、それに運動量が不足しているなど、ある程度原因は予想できます。
愛犬がストレスを感じていそうなことを直し、ストレスフリーの環境を作ってあげましょう。

食事のバランスを整える
食事は健康の要となるものです。
特に、生きるために不可欠な栄養素であるミネラルやたんぱく質を適量摂取させるようにしてください。
ドッグフードを選ぶ際にもそれらの成分がどの程度入っているのかということを必ずチェックしてから購入してくださいね。

肥満にさせない
肥満も尿路結石の原因の1つとなりますから、日頃からごはんを与えすぎないことも徹底してください。
特に、上記でご紹介した尿路結石にかかりやすい犬はこの点を日々意識してごはんを与えると、尿路結石を防ぐのに役立ちます。

尿路結石にかかった際の治療法は?

愛犬が尿路結石にかかってしまった、そんな時には具体的にどんな治療法が行われるのでしょうか。

食事管理
食事療法だけで尿路結石を治療できる犬もいます。
ただし、食事療法をする際には、飼い主さんが自己判断で食事を与えるのではなく、動物病院に行って、獣医さんの指示に従ったものを与えるのがベストです。

一般的に、食事療法では、以下のようなポイントを配慮しています。

  1. 結石の原因となる物質量を少なくする
  2. 主に尿の中にミネラルが多くあると、結石ができやすくなるため、ミネラル成分を調整した食事を摂取することになります。

  3. 尿の㏗を結石ができにくい範囲にする
  4. スルバイト結石の場合には酸性の尿の中だと溶けやすいという特徴があるので、尿を酸性に保つような食事にします。

消炎鎮痛剤の投与
症状が重い時には、消炎鎮痛剤を投与して経過を見ます。

手術
消炎鎮痛剤を使っても結石が妖怪できなかった場合、手術で欠席を取り除きます。

尿路結石の際に与えてはいけないおやつって?

愛犬が尿路結石にかかった際には、食事に十分注意しなければならないということがわかりましたよね。
そこで、気をつけていただきたいおやつなのですが、あげてはいけないものがあるので、ご紹介しましょう。

海苔、ごま、わかめ、きなこ、煮干し、納豆、豆腐、あさり、しらす、煮干し、レバー、チーズ、ハム、卵黄、ささみ、ソラマメ、モロヘイヤ、いくら、ほうれん草、切り干し大根

これらに共通しているもの、それがリンやマグネシウムがふくまれているということです。
本来、体には必要なミネラルですが、どの成分も体内に過剰にあれば、それは悪い効果をもたらします。
特に、尿路結石は、マグネシウムなどのミネラルが尿の中に多くなってしまうことで起こるものなので、ミネラル成分が含まれたこれらの(もちろん、これ以外にもありますが)食品は与えないでください。

尿路結石にぴったりなドッグフード3選

尿路結石にかかってしまった愛犬に、いつもと同じドッグフードを与えるのは危険だといえます。
なぜなら、乳製品やささみなどを使ったものが多いからです。
では、尿路結石にあげられるおすすめのドッグフードをいくつかご紹介したいと思います。

ナウフレッシュ
通常価格:5,119円(税別)
内容量:2.72㎏
原産国:カナダ

着色料や着香料、発色剤の入っていない無添加のドッグフードは、主な原料にターキーやサーモン、ダックを用いています。
尿路結石を治すためには良質なたんぱく質を摂取ることが必要で、ナウフレッシュはフレッシュなたんぱく質を摂取できるのでおすすめです。
また、様々な野菜や果物が入っているのですが、その中でもクランベリーは、尿路系の健康をキープするために欠かせない成分、キナ酸が含まれています。
もちろん、グレインフリーなので、穀物アレルギーの犬にもお使いいただけます。

ロイヤルカナン CCN ミニ ユリナリーケア
通常価格:1,858~3,823円(税込)
内容量:800g
原産国:フランス

コーンフラワーや肉類(鶏、七面鳥)、動物性油脂、米、植物性分離タンパク(消化率90%以上)などが配合されたドッグフードで、その名もユリナリーケアなので、尿路結石ケアのためのものだといえます。
ミネラルバランスを調整したドッグフードで、尿の中のミネラルの量が過剰になり過ぎないように抑える効果があります。
ただし、こちらは小麦が含まれているので、グレインフリーではありませんので、アレルギーのある犬には使用は控えましょう。

ヒルズ プリスクリプション・ダイエット
通常価格:1,980円~(税込)
内容量:1㎏/3㎏/7.5㎏
原産国:オランダ

こちらはなんと、尿路結石専用のドッグフードなのです。
ただし、これを使用する際には、獣医さんの指示のもとに利用することが指摘されているので、必ず動物病院に行って確認をとってください。
原材料には、トウモロコシやチキン、ターキー、小麦、動物性油脂、トリ肉エキス、コーングルテン、亜麻仁、植物性油脂、ポークエキスなどが使われています。
リンやカルシウムも含まれていますが、量は調節されているので安心してください。
しかし、小麦が含まれているので、アレルギーのある犬には向きません。

ストレスフリーにバランスの良い食事をとって尿路結石を防ごう!

尿路結石は尿内にミネラルが多くなりすぎることで起こる病気です。
ですから、日頃から食事はミネラルの量が多くなりすぎないようにすること、それにストレスを犬にためさせず、しっかりと運動させるなどして尿路結石にならないよう予防しましょう。
それには、ドッグフード選びが重要になってくるので、上記のものを参考にしてくださいね。