ドライフードを与えるとき、みなさんはどのように与えているのでしょうか。そのままカリカリで与える?それともふやかして与える?実はふやかして与えているという人も、意外に多いのです。
そこで今回は、ドライフードをふやかすことについてまとめました。メリット、デメリットや注意点も紹介しています。カリカリ派の人も、ふやかす派の人も、是非参考にしてください。
お品書き♪
ドライフードはふやかしてもいいの?
そもそもドッグフードはふやかしてもいいのでしょうか。
答えはYESです。
ドッグフードはふやかしてもなんの問題もありません。ただしメリットもあればデメリットもあります。犬の状態によってはふやかさない方がいい場合もあるので、注意が必要です。
ドライフードをふやかすメリット
消化吸収がよくなる
やわらかくふやかすことで消化吸収を助けます。消化器官が未発達な子犬や、胃腸が弱っている犬も食べやすくなります。特に子犬は噛まずに飲みこむことがあるので、硬いドライフードだと小さい喉に詰まらせる危険があります。
水分も一緒に摂取できる
ドッグフードを食べるだけで、お湯を入れてふやかしているぶんの水分も一緒にとることができます。水をあまり飲まない犬には有効な方法です。
食欲のない犬に効果的
お湯を入れることで風味が強くなり、食欲増進につながります。ドライフードを食べなくなった犬も、ふやかしたら食べるという犬が多くいます。
高齢犬にも安心
歯が弱くなった高齢犬や歯がない犬はカリカリとしたドライフードは苦手です。ふやかしたフードなら、やわらかいので食べることができます。
満腹感が得られる
ドッグフードと一緒に水分もとることでかさ増し効果があり、満腹感を得ることができます。食欲旺盛な犬は試してみてください。
ドライフードをふやかすデメリット
手間と時間がかかる
当然のことですが、ドライフードをそのままあげるより手間がかかります。またふやかすのに時間がかかるので、その間犬を待たすことになります。犬はエサの用意をしていることがわかると我慢できない子も多いので、そこが難点です。
噛む力が弱くなる
毎日やわらかいドッグフード食べていると、歯や噛む力が弱くなります。成犬の場合は継続的に与えるのはおすすめしません。噛む力を鍛えるために、ドライフードを食べることも必要ですよ。
歯に付着しやすくなり虫歯の原因
ドライフードはカリカリと食べることで歯垢・歯石をとってくれますが、ふやかしてやわらかいフードは、歯にべっとり付いて歯垢・歯石がたまりやすくなります。そのため、いつも以上に歯磨きなどのケアが必要です。
ドライフードをふやかす方法
ふやかしてあげたことがない人や、ふやかし方がわからないという人のために、ドッグフードをふやかす方法をいくつか紹介します。
お湯でふやかす
お湯は必ず40℃前後のぬるま湯を使います。ドッグフードがひたひたになるくらいぬるま湯を入れて10~15分、指で押すとつぶれるくらいになるまでふやかしてから与えます。できればぬるま湯は、一度沸騰したお湯を冷ますのがベストです。
電子レンジでふやかす
ドッグフードにひたひたになるくらいの水を入れて、電子レンジで温めます。時間は電子レンジのワット数によって異なるので、様子を見ながら温めてください。くれぐれも熱くしすぎないように注意してください。ちなみに我が家の電子レンジでは500ワットで20秒がちょうどいいくらいでした。
ただ電子レンジを使う場合に、電磁波の影響などを心配する声もありますが、書籍でも電子レンジの使用を紹介しているのでそれは問題ないでしょう。
こまかく砕く
ミキサーやフードプロセッサー、ビニール袋に入れて麺棒でたたく、もしくは包丁で刻むなど、いろいろな方法でこまかく砕いてからふやかす方法もあります。こまかくしてからお湯を入れると、ふやかす時間が短縮できます。ただし、こまかくすると空気にふれる表面積が増えるぶん酸化が早くなり腐りやすくなります。そのとき食べるぶんだけドッグフードを砕くようにしましょう。
ウェットフード、半生フードにすればいいのでは?
ドライフードをわざわざふやかすのであれば、最初からウェットフードを与えればいいのではないかという声も聞かれますが、実際はどうなのでしょうか。
添加物が多い
ウェットフードや半生フードは、水分含有量が多いのでドライフードより腐りやすくなっています。そのため保存料や酸化防止剤といった添加物が多く使用されています。嗜好性は高いですが、あまりおすすめはできません。
コストがかかる
ドライフードに比べて、ウェットフードや半生フードは値段が高いためコストがかかってしまいます。ドライフードをふやかす方が断然安いです。
ドライフードをふやかすときの注意点
ドッグフードをふやかすことには利点がたくさんあることがわかりましたが、注意点もあります。次のようなことに注意してください。
熱湯は栄養素を壊す
栄養素の中には熱に弱いものが多くあります。熱湯をつかうと栄養素を壊してしまう恐れもあるので、必ずぬるま湯を使うようにしてください。電子レンジを使用する場合も、温める程度にしましょう。
残った水分も一緒に与える
お湯を入れ過ぎたときなど、水分が残っていることがありますが、ふやかしたあとの水分には栄養素が溶け出していることもあるので、捨てずにそのまま与えてください。
つくり置きはしない
ウェットフードと同じで、ふやかしたドライフードは水分が多いため傷みやすくなっています。つくり置きはしないで、食事の都度ふやかすようにしてください。食べ残したものを次回に与えるのもNGです。もったいないと思わず、愛犬のために思いきって捨てましょう。
ドライフードをふやかすのは間違いではない
ドライフードをふやかして与えることは、思っていた以上にメリットがあるという印象でした。カリカリ派の人も、ふやかしてあげてみたくなったという人がいるのではないでしょうか。どちらにしても、愛犬が喜んで食べてくれることが一番ですよね。
ただ、ふやかす場合はデメリットや注意点などもあるので、そのことをよく理解したうえで与えてくださいね。