グレインフリーのドッグフードってどんなフード?無添加のグレインフリードッグフードもご紹介

ドッグフードグレインフリー

最近グレインフリーやグルテンフリーのドッグフードが目立ちますが、どんなフードなのでしょうか。
「グレインとは?」「グルテンとどう違うの?」と思っている人も多いのではないでしょうか。今回は意外に知らないグレインのことをまとめてみました。おすすめのグレインフリードッグフードも紹介していますよ。

グレインフリーとは

グレインとは穀物のことで、主に種子を食用にするために栽培される農作物です。
小麦、大麦などの麦類、あわ、ひえ、きびなどの雑穀類と米やトウモロコシなどがあります。それらの穀物を使用していないものをグレインフリーといいます。

グレインフリードッグフードの特徴

グレインフリーのドッグフードにはどんな特徴があるのでしょうか。

外国産に多い
グレインフリードッグフードは外国産に多く、国産は少ない印象です。その理由に、2007年にアメリカで起きた「中国産ペットフードメラミン混入事件」があります。
これは中国産の小麦グルテンにメラミンが混入していて、それを材料にしたペットフードを食べた多くのペットが死亡したという、大変ショッキングな事件でした。

その事件以降、グルテンフリー(グレインフリー)のドッグフードが増えてきたといわれています。
外国は日本と違って、ドッグフードに対しても法律でしっかり規制がされています。アメリカの悲惨な事件を受けて、いち早く対策をしたのが外国産のドッグフードというわけです。
そういったところも、まだまだ日本は遅れているといわざるを得ません。

値段が高い
一般のドッグフードに比べて値段が高いのが特徴です。

グレインフリーとグルテンフリーはどう違うの?

グレインが穀物なのに対して、グルテンは穀物の中の主に麦類に含まれるタンパク質の一種で、特に小麦に多く含まれているといわれています。
グルテンを使用していないものをグルテンフリーといいます。小麦を使用していても、グルテンだけを取り除いていることもあります。

意外な穀物の危険性

穀物を省いたドッグフードがあるのには、ちゃんとした理由があります。ここで穀物の危険性について説明しておきましょう。

犬は穀物の消化が苦手
最近犬は雑食ともいわれていますが、もともとは肉食なのでこれまで肉や魚を食べてきました。人間に飼われるようになって米などの穀物を食べるようになりましたが、犬の唾液には、でんぷん質の炭水化物を分解する「アミラーゼ」という酵素が含まれていないため、穀物を完全に消化することができません。

肥満になりやすい
犬にもっとも多く必要な栄養素は、肉や魚などの動物性タンパク質です。タンパク質は骨や筋肉、血管や内臓、皮膚、被毛といった体をつくる働きをします。消化吸収の悪い穀物を食べていると、筋肉をうまくつくられず筋肉量が減ってしまいます。筋肉量が減るとその分のエネルギーが余り、余分なエネルギーは脂肪となり肥満につながります。

アレルギーの原因になる
穀物はアレルゲン(アレルギーの原因となるもの)になり易いものが多いといいます。特に小麦、トウモロコシ、大豆などはアレルギーを起こしやすいといわれています。人間も小麦や大豆にアレルギーのある人はたくさんいますが、犬にも多いのですよ。

グレインフリードッグフードのメリットとデメリット

メリット

  • 消化の悪い穀物を使用しないことで、消化吸収がよくなります。
  • 消化吸収がよくなることで、筋肉もしっかりつくられ肥満になることを防ぎます。
  • 現在穀物にアレルギーがある犬はもちろん、アレルギー体質の犬にも安心して与えられます。

デメリット
ただひとつ、値段が高いことがあげられます。グレインフリードッグフードのタンパク源は、肉や魚などの動物性タンパク質です。ところが、肉や魚は穀物よりも値段が高いためどうしてもコストがかかってしまいます。
安価なドッグフードはコストを下げるために、あえて穀物を使用しているものも多くあります。いいドッグフードの値段が高いのは、避けられないことなのです。

グレインフリードッグフード選び。気をつける4つのポイント

グレインフリーのドッグフードにもさまざまな種類があります。数ある中から4つのポイントに注意して選びましょう。

ヒューマングレードの原材料
原材料の食材はヒューマングレードの(人間が食べる品質と同じ)ものを選びます。食材が高品質かどうか簡単に見分ける方法があります。

まず原材料の表記の仕方です。チキンミールやチキンエキスなどのように「◯◯ミール」「◯◯エキス」「◯◯粉」「◯◯パウダー」と表記されていれば、肉の副産物や4Dミートと呼ばれる粗悪な肉が含まれている可能性があります。そういう表記がされているものは選ばないようにしましょう。

そのような表記がなくても、原材料だけではわからないことも多いので、公式サイトなどに品質がはっきり明記されていることを確認しましょう。

無添加(添加物不使用)
保存料や酸化防止剤、着色料などの添加物には犬に危険なものも含まれています。最近はドッグフードが多い中、いまだにソルビン酸カリウムやBHA、BHTなどといった添加物が使われているドッグフードもたくさんあります。
原材料をよく見てそれらが使用されていない、無添加のものを選びましょう。

肉の割合が高いもの
原材料は配合の多い順に記載する決まりがあります。原材料の最初には、「肉や魚」が記載されているものを選びましょう。

米が含まれていないもの
グレインフリーにもかかわらず米が含まれていることがありますが、それはメーカーによってグレインの定義が違う為です。
米はグルテンが少なく、アレルギーにはなりにくいものの、消化吸収はよくありません。グレインフリーでも、米が使用されていないものを選びましょう。

国産と外国産のグレインフリードッグフード。どっちがいい?

国産にもいいグレインフリーフードはありますが、外国産に比べるとまだまだ少ないのが現状です。
一方外国産は種類が豊富にあります。選択肢が多いことであなたの愛犬に合うものが見つかりやすくなるという利点があります。
グレインフリーフードは外国産をおすすめします。

口コミ評価の高いおすすめグレインフリードッグフード

カナガン
ドッグフードカナガン
カナガンの原材料は、全てヒューマングレードの食材を使用しています。新鮮なチキンを生と乾燥合わせて原材料の51%を使用し、タンパク質は33%と高タンパク。
他にも新鮮なサツマイモ、ニンジン、リンゴ、ホウレンソウや海藻が使用され、ビタミンやミネラル、オメガ3脂肪酸などバランスよく仕上げました。グレインフリーにこだわる無添加ドッグフードです。

モグワン
モグワンドッグフード
モグワンは、ヒューマングレードのチキンとサーモンをふんだんに使った高タンパクのドッグフードです。
「おうちの手作りごはん」のようなドッグフードを目指して、余計な添加物を使わず、シンプルな材料で栄養バランスよく仕上げています。低脂肪・低カロリーなのでシニア犬にもおすすめです。

グレインフリードッグフードについてまとめ

ドッグフードはグレインフリーにすることで、メリットがたくさんあることがわかりました。愛犬にはいつまでも健康でいてほしいという願いは、すべての飼い主さんが思うことです。犬の体に悪いといわれるものは排除して、ドッグフードをつくってもらいたいですよね。