最近グルテンフリーやグレインフリーのドッグフードが注目されていますが、このグルテン、グレインとは何か、なぜ体にいいのか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はグルテンフリー、グレインフリーのドッグフードについてまとめてみました。グルテンとグレインの違いや、国産グルテンフリーのドッグフードも紹介しています。
グルテンフリーとは
「グルテン」は小麦、大麦、ライ麦などの麦類に含まれるタンパク質の一種のことで、それらを使用していないものをグルテンフリーといいます。ではなぜドッグフードにグルテンフリーあるのでしょうか。
アレルギー
グルテンはパンなどを作るときにもちもちとした食感にさせる働きがありますが、ドッグフードに使用されるとアレルギーを起こす犬も多くいます。
グルテンフリーのドッグフードなら、グルテンにアレルギーがある犬でも安心して食べることができます。麦類の中でも特に小麦にグルテンが多く含まれていて、大麦やライ麦は比較的少ないとされています。
メラミン混入事件
中国産の小麦によってアメリカで起こったメラミン混入事件というのがあります。
これは小麦のグルテンに、中国が意図的にメラミンという有機化合物を入れていたとして多くのペットが死亡しました。この事件をきっかけに、グルテンフリーのドッグフードが多くなったといわれています。
グレインフリーとの違い
「グルテン」が麦類のタンパク質なのに対して「グレイン」は麦類を含む穀物全般のことをいいます。
穀物を使用していないものをグレインフリーといいます。ではグレインフリーがいいとされる理由には、どのようなことがあるのでしょうか。
主に種子を食用するために栽培される農作物で、米、小麦、大麦、ライ麦、あわ、ひえ、豆、キビ、トウモロコシなどがあります。
消化が苦手？
もともと肉食の犬は穀物を分解するアミラーゼという酵素を持っていないため、穀物の消化を得意としないといわれています。そのため胃腸に負担がかかることから、グレインフリーが注目されるようになりました。
コスト抑えるため？
タンパク源として肉類よりも穀物のコストが安いため、特に粗悪といわれるドッグフードでは主原料に穀物が使われていたり、かさ増しの目的で穀物を入れたりすることも多くあります。
グレインフリーならタンパク源は肉や魚の動物性タンパク質なので、質のいいドッグフードということがいえます。
アレルギーを起こす？
小麦をはじめトウモロコシや大豆もアレルギーを起こしやすいといわれています。グレインフリーならグルテンフリーでもあるので、アレルギーを持つ犬でも安心して与えることができます。
国産グルテン（グレイン）フリーのドッグフード紹介
国産のドッグフードでグルテン（グレイン）フリーのものをいくつか紹介します。参考にしてみてください。
ZENプレミアムドッグ グレインフリー
フィッシュ、ベニソン（鹿肉）、ワイルドボア（猪肉）の3種類があります。グレインフリーに加えて低アレルゲンの魚、鹿肉、猪肉を使用してアレルギーに配慮し、またリモナイトを配合して便臭にも配慮しているドッグフードです。
ドッグフードには珍しい鹿や猪を使用していることもあり価格も高めですが、お試しサンプル3種セットが500円で購入できるので試してみるのもよさそうです。
ナチュロル
ナチュロルはグレイン＆グルテンフリーのほか、合成保存料や副産物、中国産の原料など犬に悪い可能性があるもの33品目を全て公表して安全性をアピールしています。
また世界でも初めてといわれる安定・持続型ビタミンＣを配合し、さらに天然バイオフラボノイドを同時に配合してビタミンＣの体内サイクルを有効にしています。
こちらも価格は高めですが安心して与えることができます。現在100円モニターも実施中なので利用してみてください。
グルテンフリーのドッグフードまとめ
基本的に穀物よりも肉類の方はコストがかかるため、グルテン（グレイン）フリーのドッグフードは比較的価格が高くなります。「愛犬に安全＝価格が高い」「粗悪なドッグフード＝価格が安い」ということですね。
しかし考えてみると、グルテンフリーやグレインフリーのドッグフードがあるということは、言いかえればグルテン（グレイン）は入れなくても問題ない食材だともいえます。アレルギーのリスクがあることを考えると、最初から入っていない方がいいのかなと私は思います。
