ドッグフードのパッケージ表示の基礎知識とチェックするポイント!怪しい表記はないですか?

ドッグフードのパッケージ

ドッグフードは、あなたの大切な愛犬が毎日食べる食事です。
そのため、適当に購入してしまったら、愛犬が病気になる可能性だってあります。
そこで、必ずチェックしていただきたいのがドッグフードのパッケージに表示されている内容です。
では、どんなポイントをチェックしたらよいのか、表示に関する基礎知識などをここではお伝えしていきたいと思います。

パッケージの表示には2種類あるって知ってた?

ドッグフードのパッケージの表示はすべて共通しているわけではなく、大きく分けて2種類の表示があります。
どんな表示となっているのか見ていきましょう。

ペットフード安全法

ドッグフードの安全性を確保するために平成21年から施行されているもので、正式名称は「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」といいます。
これができたことによって、今まで粗悪な肉を使っていても、「鶏肉」などと、まるで質の高い肉のように表示されていたのですが、それができなくなりました。
10年ほど前にできたばかりの法律ということには驚きですよね(ペット先進国では考えられないことでしょう)。
この法律の下で義務付けられている表示が以下のことです。

  • 販売用愛玩動物飼用飼料の名称
  • 原材料名
  • 賞味期限
  • 原産国名
  • 製造業者、輸入業者、もしくは販売業者の名前か名称と所在地

一般的にどの食品にも記載されていそうなことは記載しなくてはいけないということがわかりますよね。
では、もう1つの表示についても見ていきましょう。

ペットフードの表示に関する公正競争規約

ペットフード公正取引協議会という団体によって作られた規約で、ここでは上記の1つの項目にさらに以下のものをプラスした表示を求めています。

  • ペットフードの目的
  • 内容量
  • 給与方法
  • 成分分析値

これらの4つをさらにチェックすれば、より飼い主にとってもわかりやすいドッグフードとなりますし、必要な成分がどれだけ入っているのかわかるというのはありがたいですよね。
それでは、各項目をどういう風にチェックしていけばよいのかということを次項ではお伝えしていきましょう。

各表示項目をチェックするポイントを押さえよう!

ドッグフードのパッケージに表示されている9つの項目のそれぞれどんなポイントをチェックしていけばよいのかを見ていきましょう。

販売用愛玩動物飼用飼料の名称
こちら、ドッグフードの商品名ではなく、犬用の食事であるかどうかを見極めていただきたいので、「ドッグフード」と記載されていることを確認してください。
猫用の場合は「キャットフード」と書かれています。

原材料名
ドッグフードにどんな材料が使われているのかが表示されており、一般的に使用されている量が多い順に記載されています。
ここは1番あなたが気にするべきポイントで、特に、人工添加物である着色料や香料、酸化防止剤などが使われていないことは要チェックです。
また、アレルギーのある犬を持つ場合、グレインフリーであることも必ずみてくださいね。
愛犬にとって危険となるような原材料が入っていないことをよく確かめてください。

賞味期限
一般的な賞味期限は以下の通りです。

タイプ 賞味期限
ドライフード 1ヶ月
半生タイプのドッグフード 2週間
生タイプ 開封後すぐ

あまりにも賞味期限が長い場合には、酸化防止剤が使われていることが多いので、これは原材料を最終チェックする意味でも使えるポイントですよ。
ドッグフードだけでなく、どんな商品も開封後は空気や細菌が入りやすい状態です。そのため、一般的な賞味期間内に使い切るのがベストです。
あまりにも賞味期限が過ぎてしまった場合は捨てるようにしましょう。

原産国名
ドッグフードの最終的な加工が行われた国がここに表示されるのであって、原材料がどこの国のものかは「減算国」には記載されています。
なにも日本で加工されたものにこだわる必要はなく、ペット先進国と呼ばれるドイツやイギリス、スウェーデンにスイスなどのドッグフードは安全性が高いので、こういった国のものもチェックしてみてくださいね。
後程おすすめのドッグフードもご紹介したいと思います。

製造業者、輸入業者、もしくは販売業者の名前か名称と所在地
ドッグフードの製造業者や輸入業者が記載されています。
信頼のある製造業者(メーカー)のものを選ぶというのも安心の材料となります。

ペットフードの目的
この項目では以下のどれかが記載されています。

総合栄養食(よく目や耳にする単語ですよね)
栄養補完食(間食(おやつ、もしくはスナック)、その他の目的食)

ちなみに、総合栄養食の場合は特に記載されていないこともよくあるので、その際には総合栄養食と思っていただいて結構です。
疑わしいようであれば、ショップの店員さんに尋ねてみるというのもおすすめですよ。

内容量
ドッグフードの量が記載されています。
クッキーなどの場合は枚数や個数で表示されていることもあります。

給与方法
犬に1日に与えるドッグフードの量の目安が表示されています。
ただし、これはあくまでも「目安」ですから、ワンちゃんの運動量や体重、食べっぷりなどを考えて量は調節していきましょう。

成分分析値
ドッグフードの主な成分は、たんぱく質です。
特に、動物性たんぱく質を犬は必要としているので、それが主成分であることをチェックしてください(病気やアレルギーなどで動物性たんぱく質が食べられない犬を除く)。
さらに、脂質や炭水化物、食物繊維などがどれだけ含まれているのか、愛犬の健康のためにもチェックしてくださいね。
ちなみに、成分量をチェックする際にはこの量を目安にしてみてください。

成分
祖タンパク質 20%以上
粗脂肪 10%前後
灰分 5~10%未満
粗繊維 5%未満
水分 10%未満

パッケージにこんな表示があった…これって何?

ドッグフードだけでなく、人間の食べ物の原材料名でもちょっとわからないなという時がありますよね。
では、こんな表示があった場合にはどういった原材料を指しているのでしょうか。

肉副産物
これは肉以外の部分のことを指します。
内臓(肺・脾臓・腎臓・脳・肝臓)や内容物を取り除いた胃や腸、血液が含まれており、毛や歯、爪、蹄は含まれていません。

肉粉・ミートミール
レンダリングという加工工程で、牛脂や豚脂などの油脂を生産して残った部分がこれにあたります。
どうしても取り去ることができないものを除き、余分な血液や被毛、蹄、角、胃の内容物は含まれていません。

合成抗酸化物
ドッグフードが参加することを防ぐものです。
適正量をオーバーしてしまうと、愛犬の体に影響を及ぼすことがあり得るので、使用限定量が決まっています。

亜鉛酸ナトリウム
発色剤や保存料として使用されている添加物となります。
もちろん、こちらも使用規定量は決まっていますが、ペットにはより安全安心のドッグフードを食べてほしいという方は、これが表示されているものは避けた方が良いでしょう。

パッケージ表示も安心安全のドッグフード3選はこれだ!

具体的にどんなドッグフードが良いのか、おすすめの安心ドッグフードをご紹介したいと思います。

モグワンドッグフード チキン&サーモン
モグワンドッグフード

  • ヒューマングレード
  • グレインフリー
  • イギリス産(日本のメーカーが依頼して製造している)
  • 賞味期限は未開封なら12~15ヶ月

アランズ ナチュラルドッグフード ラム
ナチュラルドッグフード

  • ヒューマングレード
  • 小麦、大豆、とうもろこし、乳製品や牛豚肉フリー(アレルギー対策)
  • イギリス産

カナガン ドッグフード チキン
ドッグフードカナガン

  • ヒューマングレード
  • グレインフリー
  • イギリス産

ドッグフードのパッケージ表示は必ずチェックしよう!

ドッグフードのパッケージ表示の基本を押さえておけば、安全かどうかの判断もできますので、ここでしっかりと基本的なことを頭に入れておきましょう。
完璧なドッグフードを選ぶ必要はありませんが、これらを覚えておけば、安全なドッグフードを選ぶことができますし、愛犬の健康を維持できますので、今までチェックしていなかった方はパッケージ表示を確認するようにしてくださいね。