犬の脱水症状!原因や対処法は?予防するおすすめドッグフードもご紹介

犬の脱水症状

人間と同じように犬も脱水症状を起こすことがありますが、脱水症状になると犬はどのようになるのか、どうすればいいのかご存知でしょうか。今回は脱水症状について知っておきたいことをまとめました。予防方法やおすすめのドッグフードも紹介しています。

犬の脱水症状とは

犬の体は60%が水でできていて、その水を体液といいます。体液は水分、電解質(ミネラル)、タンパク質などで構成され、生命を維持するためには欠かせないものです。

体液は通常、体にはいってくる水分と排出される水分のバランスが保たれていますが、嘔吐や下痢、発熱があると排出される水分が多くなってバランスが崩れてしまい、体液が不足した状態のことを脱水症状といいます。

脱水症状になると体から水分が失われているため、血液量が減り血圧が下がります。すると肝臓や消化器など臓器の血液量も減り、酸素や栄養素を運んだり、老廃物を排出したりする機能が低下します。脳に酸素が行き渡らないと集中力が低下し、食欲もなくなります。

病状が進行すると死亡することもある、大変怖い病気です。

犬が脱水症状を起こすとどんな症状が出る?

犬が脱水症状を起こすと次のような症状が出ます。

  • 食欲がない
  • 呼吸が荒くなる
  • 口の中がねばつく
  • 皮膚の弾力がなくなる(皮膚をつまんで離すと元に戻るまでの時間が長い)
  • 尿が濃くなる

ショック状態
犬は体重の10%以上の体液が失われるとショック状態になります。次のような症状が見られたら一刻も早く動物病院で診てもらいましょう。

  • 意識障害
  • ぐったりして、よだれを垂れる
  • 痙攣する

犬の脱水症状!考えられる原因

脱水症状を起こすのは嘔吐や下痢、発熱によって体液が不足したときに起こりますが、原因はどんなことが考えられるでしょうか。

内臓疾患
急性胃炎や急性腎不全、腎炎、膵炎などの内臓疾患で嘔吐や下痢の症状が見られます。中でも急性腎不全は短時間で状態が悪化することもある、大変致命的な病気です。特に高齢犬は老化により腎臓機能が低下して、腎不全を起こすことが多いので注意が必要です。

ウィルス、寄生虫による感染症
ウィルスによる感染症には、犬ジステンパー感染症や犬パルボウイルス感染症、犬伝染性肝炎などがあり、寄生虫による感染にはコクシジウム、バベシア症、ライム病などがありいずれも嘔吐や下痢、発熱といった症状が出ます。

熱中症
高温の環境に対応できず、体内にたまった熱をうまく外に逃がすことができなくなり、全身が機能しなくなった状態を熱中症といいます。
犬はハァハァと呼吸すること(パンティング)で熱を放出し体温を下げますが、熱を放出すると同時に水分も失われます。
水分を補給せずにその状態が続くと、体液のバランスが崩れ脱水症状が起こります。
脱水症状になると嘔吐や下痢の症状が出てさらにひどくなります。重症化するとショック状態になり、命に関わることもあります。

消化不良
単なる消化不良でも、嘔吐や下痢をすることで脱水症状になることがあります。また脱水症状から老廃物が排出できずに急性腎不全になる場合もあります。脱水症状は軽視できない大変危険な病気なのです。

犬の脱水症状が起きたときの対処法~ポカリ・砂糖水の作り方~

脱水症状の症状が見られたときはどのように対処すればいいのでしょうか。
脱水症状は水分が少なくなった状態だからといって、単に水を与えればいいかというとそうではありません。水分と一緒に電解質も失われているので、電解質が含まれた水を与える必要があります。

自宅で簡単につくる方法

スポーツドリンク ポカリなどの人間用のものを3倍程度に薄めて少しずつ与える。
砂糖水 水1リットルに対して佐藤大さじ4杯、塩一つまみを溶かして少しずつあたえる。
脱水症状のときは水道水を与えてはいけません。上記のような水をスプーンなどでゆっくり飲ませて下さい。

犬の脱水症状予防法

脱水症状を起こさないためにはどんな予防法があるのでしょうか。

いつでも水が飲める環境
新鮮な水をいつでも飲めるような環境をつくりましょう。あまり水を飲まない子には、ドッグフードをふやかして与えるのも有効な方法です。

夏の散歩
特に夏の散歩には注意が必要です。涼しい時間帯に散歩し、まめに水分補給をしてあげましょう。

ドッグフードを見直す
嘔吐や下痢を起こさないように消化のいいドッグフードや、感染症などにかからないように免疫力を高めるドッグフードを与えましょう。

犬の脱水症状を予防するドッグフードとは?

脱水症状を予防する消化のいい、免疫力を高めるドッグフードとは具体的にどんなドッグフードなのでしょうか。

ミネラルバランス
ミネラルは多すぎても少なすぎてもいけません。バランスがとれていることが大切です。

グレインフリー(穀物不使用)
もともと肉食の犬は肉や魚の消化を得意としますが、小麦やトウモロコシなどの穀物の消化は苦手です。消化のいいドッグフードは、肉や魚を主原料にしたグレインフリーのドッグフードです。

腸内環境を整える
免疫細胞は体全体の70%が腸にあるといわれています。腸内環境を整え腸にある免疫細胞を活性化することで、免疫力アップにつながります。つまりオリゴ糖や乳酸菌など、腸内環境を整える成分が配合されているドッグフードが免疫力を高めます。

添加物不使用
保存料や酸化防止剤、着色料、甘味料などの添加物には、犬に危険な合成添加物が含まれています。添加物など毒素となるものは、腎臓や肝臓に大きな負担をかけます。

犬の脱水症状を予防するおすすめドッグフード!

ドッグフード『モグワン』
モグワンドッグフード
モグワンは主原料にチキンとサーモンを使用した高タンパクのドッグフードです。消化しにくい穀物や犬に危険な添加物は一切使用していません。理想的なミネラルバランスと、乳酸菌配合で腸内環境を整えます。モグワンで免疫力を高め、脱水症状を予防しましょう。

犬の脱水症状まとめ

犬に脱水症状の疑いがある場合はすぐに動物病院で診てもらうのが先決ですが、すぐに診てもらえない事情がある場合は上記のお水を飲ませてみてください。

どの病気にもいえることですが、病気にならないように予防することが大切です。健康な体はいいドッグフードでつくられます。飼い主さんの手でドッグフードを選んで与えてほしいと思います。